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PRETTY MAIDS


 そろそろ北欧メタル、行っちゃいますか?


 今回ご紹介するPRETTY MAIDSは、既にレコードデビューから36年の大ベテランで、一度の解散や活動休止もなく、二年に一枚はアルバムを出し続けている、前回ご紹介したRAGEに勝るとも劣らないメタル職人アーティストです!


 メタルらしいドスの効いたダミ声も、爽やかなクリーンボーカルも自由自在な衰え知らずの鉄人ボーカリスト、ロニー・アトキンスと、派手さは無いが堅実なソロとバッキング、それでいてメタル(おとこ)のハートに着火する名曲を生み出すギタリスト、ケン・ハマーのオリジナルメンバー二人がいる限り、彼等はまだまだ現役でいられると思いますよ。


 「可愛いメイドさん達」(?)と言うバンド名も、なろう読者・作者にアピールするかも知れませんしね(笑)。


 彼等は牛乳消費量世界一の国、また、徹底した外国語教育でサッカー選手がどこのリーグでも活躍する国、デンマークの出身です。


 1983年のデビュー・ミニ・アルバムからメジャーのEPICと契約する等、デンマークのアーティストとしては恵まれていたと言える彼等ですが、裏を返せばそれだけのモノを持っていたと言う事ですからね。


 ちなみに、デビュー当時はツインギター、専任キーボーディストを含む6人編成でしたが、3枚目のアルバム「JUMP THE GUN」からはシングルギターの4人編成となり、リズムセクションは度々メンバーチェンジを行うものの、近年は安定したメンバー構成に落ち着いている様です。


 彼等の魅力もまた、ルックスやテクニックではなく優れた楽曲と安定感のあるボーカルやサウンドにあり、往年の北欧メタルらしいきらびやかな哀愁ナンバーや、アメリカナイズされたポップなナンバーが含まれていようと、ハードロック・へヴィメタルの威厳を感じさせるどっしりとした重量感だけは常にキープしています。


 それ故に、スラッシュメタルやストリート・ロックンロールのファンからも舐められずに一目置かれる存在であり続けているんですよね。


 年齢を重ねてもロック・スターらしいオーラを維持しているロニーに比べると、「ケンさんハマさん」とファンからイジられる程にひょうきんな三枚目キャラが定着したケンは、年々ただのオサーン化が進む懸念はあるものの(笑)、来日の度に会場やメディアを沸かせるメタル界に必要不可欠な人物として愛されています。


 彼等の楽曲の魅力は、大ヒットしたジョン・サイクスの名曲カバー「PLEASE DON'T LEAVE ME」等を筆頭に、楽曲の持ち味を崩しかねないテクニカルな小細工は一切施さず、「中学生の僕が考えた最高のメタル」的なイメージを直球で叩きつけてくれる所でしょうね。

 聴いている内に(おとこ)が燃え上がると言えば良いでしょうか。


 彼等のアルバムはどれも平均点以上で、ブック〇フ等で500円で見つけ次第1ミリ秒でレジに運んでいただいて無問題なんですが、メタルブームの末期に滑り込んでゴージャスなプロダクションとメロディー大充実の楽曲がギッシリと詰まった「JUMP THE GUN」(1990)と、先の「PLEASE DON'T LEAVE ME」を収録し、ゴージャスなプロダクションはそのままにハードさ、へヴィさの手応えを増した「SINーDECADE」(1992)、初期の彼等のベスト盤としても機能するライヴ・アルバム「SCREAMIN'LIVE」(1996)の3枚をおすすめしたいと思います!


 特に「JUMP THE GUN」の「LEATHAL HEROES」や「PARTNERS IN CRIME」は、Aメロ、Bメロにかけて耐えていた漢気(おとこぎ)が、サビメロで一気に頂点までこみ上げながら発射される確かな満足感を得る事が出来る、北欧メタル屈指の名曲ですよ!

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