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LED ZEPPELIN


 今回は大物中の大物、ハードロックの代名詞であり、ロック史上に残る名バンド、LED ZEPPELINの登場です!


 ……とは言うものの、実は私が彼等の良さを理解するまでにはかなり時間がかかりました。

 

 私が中学三年生の秋、洋楽好きの兄が高校の修学旅行でタワーレコードに行ったらしく、輸入盤の「Ⅳ」をお土産にプレゼントしてくれたのですが、当時の私には「ROCK AND ROLL」は古臭くてダサく感じましたし、「STAIRWAY TO HEAVEN」も何だか演歌臭く感じて好きになれなかったのです。


 唯一、「BLACK DOG」だけがWHITESNAKEの「STILL OF THE NIGHT」みたいで格好良い……と、メンバーが知ったら激怒しそうな感想しか持ちませんでした(笑)。

 ロックファンなら当然知っているとは思いますが、WHITESNAKEの方がLED ZEPPELINをパクったんですよ。


 「Ⅳ」にはアコースティックなナンバーも多く収録されており、ハードロック・バンドとしての魅力を余り感じ取れなかった私は、暫くの間もっとメリハリが効いていて分かりやすいDEEP PURPLE派になっていました。


 LED ZEPPELINの魅力に気付いたのは、大学に合格して京都に行き、大学三回生の誕生日に初めてのエレキギターを買った時です。


 私は中学時代に吹奏楽部でドラムを学び、高校時代はベースを買って練習していたものの、圧倒的に人手不足なドラマーの助っ人として複数のバンドでプレイしたり、初心者の友達に教えたりしていました。

 当時は「イカ天」等のテレビ番組もあり、日本は空前のバンドブームだったのです。


 私はドラマーとしてバンド活動をしながらも、バンド仲間が弾くテレキャスターというギターに魅せられ、サウンド的にはハードロック・ヘヴィメタル向きではないけれど、初めてのエレキギターは絶対テレキャスター・タイプのギターにしよう!と心に決めました。


 そしてギターを買いにいく当日、楽器屋さんではテレキャスターでLED ZEPPELINの曲を弾くおじさんがいました。

 当時の私は、ギタリストのジミー・ペイジが弾くギターはレスポールしか知らなかった為、このおじさんの事を変わった人だなと思っていたのですが、楽器屋のお兄さんとおじさんの会話の中から、LED ZEPPELINのデビュー当時はジミー・ペイジもテレキャスターを使っていた事を盗み聞きするのです。


 ハードロックには使えないかも知れないと考えていたテレキャスターを、ジミー・ペイジが使っていたという事実を知った私は、安いテレキャスターのコピーモデルのギターと、LED ZEPPELINのデビューアルバムを同時に購入し、聴き比べ、弾き比べを行いました。


 彼等のデビューアルバムの格好良い事!


 「Ⅳ」よりもずっとストレートで、シンプルなブルーズ・ハードロックが炸裂しており、テレキャスターを小型アンプ(SUPRO)で歪ませたサウンドは、パワフルかつ音の芯が残っている絶妙なものでした。


 テレキャスターは非常に個性の強いギターなので、私が中古で入手したマーシャルのソリッドステート・アンプ(バルブステート15R)でもアルバムに近い音が出せ、ギターの教本代わりに「LED ZEPPELIN」アルバムを聴きまくります。

 

 マーシャルアンプはハードロック・ヘヴィメタルの代名詞的なアンプなので、ゲインをMAXにするとテレキャスターでもMETALLICAとか普通に出来ました(笑)。ノイズは目立ちますけどね。

 いつかギターとアンプの話もしたいです。


 デビューアルバムで彼等の魅力を再発見した私は、雑誌等から情報を得て(当時はまだネットの時代ではありませんでした)、出来るだけ実験の少ない、ハードロックに徹したアルバムから彼等を聴きかじっていきました。

 「Ⅱ」と「PRESENSE」です。


 特に後者は、「ACHILLES LAST STAND」を始めとするドラマティックなハードロックやファンキーなグルーヴを持つナンバー等、格好良さでは断トツのアルバムで、ギターの音も一番良いと思います。


 更に、私にとってとどめとなるアルバムが、丁度ギターにのめり込む頃に発表されます。

 「BBC SESSIONS」ですね!


 デビュー当時のBBCラジオ音源を集めたこの2枚組アルバムでは、ディスク1の音源殆どでジミー・ペイジがテレキャスターを弾いており、私にとっての最高傑作となりました。


 LED ZEPPELINの魅力は、元祖ミクスチャーとも言うべき、ハードなブルーズロックをベースにした雑食性ですね。

 グルーヴマスターのベーシストかつ、サウンドに彩りを添える鍵盤奏者でもあるジョン・ポール・ジョーンズの存在があるからこそ、ロバート・プラントの超人ハイトーン、ジミー・ペイジのギター・リフ、ジョン・ボーナムのヘヴィドラムスが生き生きと躍動するのだと思います。


 JIMI HENDRIXと並ぶ、ロックで現実逃避させてくれる稀有なアーティスト・LED ZEPPELINの個人的おすすめアルバムは、やはり「LED ZEPPELIN」(1968)、「PRESENSE」(1976)、「BBC SESSIONS」(1997)の3枚です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ツェペリンだと「ROCK AND ROLL」が大好きです。 正統派でスピード感のあるところがいいですね! [一言] Kei.the.WestさんTwitterから来ました!
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