ハードロックの元祖はTHE WHOです
ハードロック・ヘヴィメタルに関する音楽エッセイです。
突然始まってしまったこのエッセイ。
私シサマが愛する音楽の中でも、最も時間とお金をつぎ込んできたと思われるハードロック・ヘヴィメタルについて、何故か思いっきり語りたいという気持ちになってしまった為、不定期見切り発車でスタートする事を決めてしまいました。
ハードロック・ヘヴィメタルという音楽は、言わば「うるさいロックミュージックのいちジャンル」なんですが、世界中で根強いファンが多く、なろう読者・作者の皆様の中にもファンがいると思われますので、好きなアーティストについて感想を通して語り合ったり出来れば良いなとも考えております。
私シサマ、年齢的にはおじさんで、しかも洋楽好きな兄がいた為、80年代後半、小学生時代からロックを聴き続けております。
従って、ハードロック・ヘヴィメタルに関してもメジャーからマイナーまで縦横無尽に語る覚悟がごさいます。
それでは早速行きますよ!
「ハードロックの元祖はTHE WHOです」
年季の入ったロックファンの方は、THE WHOはTHE BEATLES・THE ROLLING STONES・THE KINKSらと並ぶ、ブリティッシュ・ビートグループのひとつだと認識されていると思います。
彼等が一般的なビート・グループと違う所は、大衆受けするメロディーや歌唱力よりもバンド・サウンドの迫力を追い求めていた所でした。
ライバルを出し抜く為により馬鹿デカい音量でのライヴを望んでいた為、アンプの出力を上げさせ、スピーカーの数も増やすといった願望をアンプメーカーに訴えかけていくのです。
彼等の訴えに耳を傾け、ロックの音響に革命を起こしたアンプメーカーこそが、後にハードロック・ヘヴィメタルアンプの代名詞となるマーシャルだったんですね。
この時点で既に、ハードロックの元祖はTHE WHOであると断言して良いと思います。
70年代や80年代のライヴ映像やビデオクリップを観れば、マーシャルアンプが如何にハードロック・ヘヴィメタルの代名詞だったかはすぐに分かるはずですからね。
彼等の歴史を遡ってみると、結成当時はロジャー・ダルトリー(Vo)がリード・ギタリストで、板金工の仕事で手を負傷してボーカリストに転向したり、メジャー・デビュー当時の一時期にHIGH NUMBERSと改名させられていたりと、まだまだロック・ビジネスが整備されていない時代故の興味深い事実が窺えます。
しかしながら、ロジャー、ピート・タウンゼント(Gu)、ジョン・エントウィッスル(Ba)、キース・ムーン(Dr)が奏でるパワー、テクニック、グルーヴといったバンド・マジックは、あらゆる形のロックが出尽くした現在に於いても突出したレベルにあるんですよね!
残念な事に、THE WHOのハードロック・バンドとしての魅力は自由奔放な変人ドラマー(?)、キース・ムーンの死去により半減してしまいます。
しかし、ロジャーの繊細な表現よりも迫力を重視したボーカルや、ピートのシンプルなギターにもハッタリをかます派手なステージ・アクション、ジョンの金属的なトーンで速弾きをキメるベース等、後のハードロック・ヘヴィメタルに必要な要素は、70年代初頭までに彼等が全て提示していると思います。
THE WHOがハードロック?と疑われる方は、彼等のライヴ・アルバム「LIVE AT LEEDS」を聴いてみて下さい。
この名盤をもし聴いた事が無いのであれば、それはある意味幸せな事だと思います。
聴けば絶対ビックリしますよ!
40年以上も昔の作品なのに、音がクリアで図太く、今まで格好良いと思って聴いていたロックは何だったんだろう?という位格好良いですからね!
歌が上手いとか、演奏が上手いとか、楽曲が良いとか、そんな事すらもう関係ない「音に込められたパワーとエネルギー」に圧倒される事必至です!
それでは最後に、ハードロックとしてのTHE WHOを堪能する上でのおすすめアルバムをご紹介します。
まずは「LIVE AT LEEDS 25TH ANNIVERSARY EDITION」(1995)に代表される70年代のライヴ盤。
そしてHIGH NUMBERS時代の楽曲を含む、彼等のシンプルなハードロック・ナンバーをジョンが選曲したコンピレーション「ODDS & SODS」(1975)ですね!
取り上げて欲しいアーティストがあれば、感想欄で伝えて貰えるとありがたいです。
中には知識の無いアーティストもありますので、そのアーティストに関しては取り上げられません。そこは御了承下さい。