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狂おしい果実から  作者: じょーかーOtuka
第一章 日常より
18/34

第18話 実行犯

………「この女ですかね」


「あぁ、恐らく」


 先日の警察官襲撃事件。近くの防犯カメラの映像にその瞬間が残されていた。

 警察官が物陰に行き、黒髪長髪の女が後をつけているのが確認できる。


「この女が実行犯と見て間違いなさそうだな」


「そうですね。他の場所のカメラに同じ者が映っていないか探しましょう」



『警官が襲撃されたらしい。宗治くんも用心してくれ』


「はい、わかりました。隼人さんも何かあったら無理したりしないでくださいね。もしも帰還者だった場合、普通の人間では歯が立ちませんから」


『そうか。気をつける』


 警官が襲撃か。もしかしなくても手練れの者による犯行だろう。今日は休みの日とはいえ出勤とは、警察官は忙しいのだろうな。


『宗治、それでいつにするの?』


『来週辺りだ。信也達や筋肉の三人も呼んでいる』


『わかった。苺ちゃんにも伝えておくね』


 いくつもの案件を抱えている隼人さんに任せっきりにする訳にはいかない。こちらからも動くことにした。

 慎一の足跡をたどり、行方を探す。とはいえ手がかりなどほとんど無かったが、先日、慎一の家の住所を知ることができたので、慎一の家の周辺で聞き込みを行う。


『リーダー、本気で探すってことだね』


『そうだ苺、力を貸してくれるか?』


『もちろんだよ!』


 メンバーは揃った。

 手始めに、住所を地図(グー○ルマップ)で照らし合わせて準備するか。



「揃ったな」


「勇者様、なんなりと!」


「宗治、任せときな、絶対みつけるぞ!」


「頼もしいね、リーダー」


「じゃあ早速始めようよ」



「そうですか、ありがとうございました」


 何度聞けど、手掛かりは無い。慎一がいなくなった時間は人気が少なかったようで、目撃情報はさっぱり無かった。始めてから何時間経ったのだろう、既に日は落ちている。


「こっちは情報無し。そっちはどうだった?」


「お役に立てず、申し訳ございません!」


 筋肉兄弟が道端にも関わらず土下座してくる。


「おい、止めろって! 俺がやらせてるみたいだし、事実手掛かり無かったからしかたないだろ」


「面目ございません!」


「やめなよ。宗治が困ってるでしょ」


「香織殿、これは我らの責任でも、」


「みんな何もできなかったんだから、そんなことしないでよ」


「はぁ、どうする? 目撃も無いんじゃあ何もわからないぜ?」


 諦めムードの中、篤司が確かになと頭をかきながら、


「しかしおかしいよな、人気が無いにしても、人間が一人消えたんだぜ? 拉致とかされたなら普通目立つだろ?」


 篤司の投げ込んだ一言は、水の様に波紋を広げ、衝撃が連鎖したかの様に、あるものは「それはそうだ」と、またあるものは「あぁ、それだ!」と


「とすると、人目につきようがない方法で慎一は失踪したということか」


「そうだ、きっとそうだ! よし、みんなネットとかで検索して方法を考えよう。答えはあるはずだ」


「リーダー、すっかりやる気になっちゃった。早速帰って調べないとね」


「了解しました! 我ら兄弟の力を合わせ、必ずや突き止めましょう!」


 というわけで解散。



「ねぇ、狙ってるんでしょ?」


「え? 誰のことを?」


 とある道路。後ろから現れた苺が、香織と対峙する。


「そういえばさ、宗治にストーカーがいるんだって。知ってるよね」


「もちろん知ってるけど、それがどうしたの?」


 夜風が二人の間を過ぎ去る。苺は懐からメイスを取り出し、香織の方に向け、


「あなたなんじゃないの」


「何言ってるの? 苺ちゃん何かおかしいよ」


「おかしいのはどっちなのかな? 異世界から帰ってきた時、香織ちゃんって確かリーダーの方に向かってたよね?」


「何が言いたいの?」


「その時にリーダーに"マーキング"使ったんじゃないの?」


「そんなわけないでしょ、でも苺ちゃんが言いたいことは何となくわかるかな」


 香織はそう言うと、魔法で杖を呼び出す。


「苺ちゃん、こんなことはしたくないけど、仕方ないよね」

『クレクレ茶番劇~筋肉三兄弟編~』


「申し訳ございません!」


筋肉三兄弟が土下座をしてくる。こんな往来でやめろって。


「評価があまり増えないのには我らに責任が!我々のせいで作者がバ○ドリばっかりやってて更新しない責任は我々に!」


だからやめろ! 作者はあの赤メッシュが好きらしいの! 毎日プレイしてるからほっといてやれよ!


「なので今から作者の所に行き、スマホぶっ壊してきます!」


「ちょ、止まれ! あのスマホにはこれからの展開書いたプロットとかあるから!」


「な、なんと。 力及ばず......」

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