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狂おしい果実から  作者: じょーかーOtuka
第一章 日常より
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第14話 筋肉

「突然来てすみません!」


 本当だよ。突然筋肉の塊が三体来るとかビックリで収まらないだろうが。


「えっと、とりあえず何しに来たの?」


 じゃあ俺が説明をと、長男でゴリラの様な大男、真帆斗(まほと)が丁寧に、


「勇者様が最近ストーカー被害にあっているとのことで、休日だけでも護衛任務をさせて頂きに来ました!」


「いや俺普段家出ないよ」


「では、ご邸宅の護衛を! ドラゴンが来ようとも傷一つ無く守り抜いてみせましょう!」


 と、次男の細マッチョ真男(まお)が勢いよく名乗りでて、


「通学の安全は三男のこの私、真人(まひと)にお任せあれ! この魔剣でストーカーを切り伏せてご覧にいれましょう!」


「いや待て待て待て! とってもバイオレンスだし、銃刀法違反!」


「な、この魔剣ガイアスラが……」


「何日本に持ち込んで来てんだよ。 返してこい」


「嫌です! これだけは勇者様のご意見だあっても! 今まで共に戦った相棒なんです!」


「じゃあせめて外に出さないようにしろよ」


 話し合いの結果、魔剣ガイアスラさんはどっかのスーパーのビニールの中に入れることになった。

 せっかくの魔剣だが日本ではただの刃物でしかない。

 てかそれ、向こうでは天地を切り分け、世界を創造したとされる伝説の魔剣なんですが。



「結局我らの助けは必要ないと……」


「いや明らかに邪魔だよね、家に魔剣持ち込まれる気持ちわかる?」


「く、今回は引き下がりますが、絶対に勇者様には借りを返しますから!」


 と言い、玄関からお帰りになられた。

 本当のこと言うと俺アイツら三人より強いんだけどな。まぁ、勇者だったから当たり前だが、その時の話はほとぼりが冷めたら誰かにでもするかもな。



「そういうことで、アイツらは帰らせたぞ」


『そう、まぁ宗治なら大丈夫かもね。 また何かあったら連絡してね。じゃあ』


 電話が切れる。魔剣のことは苺も彼らに釘をさしておいてくれるそうだ。

 やれやれ、相変わらず無茶苦茶な連中だな。こっちが大変だっつうの。

 だがそれより、俺には今すぐとりかかるべき重要事項がある。


「もしもし、宗治です。 メール見て連絡させて頂きました。 今からお時間よろしいですか?」

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