034 アイドル編11 緊急招集
032で思い違いにより9歳差のとことろを12歳差と誤記していましたので修正しました。
そのせいもあって過去話をチェックしていたため、更新が遅くなったうえ短くてすみません。
それはダンスのレッスン中に起こった。
僕は今、デビューに向けて新曲の歌詞を覚え、振り付けのダンスレッスンを受けるために毎日事務所に通っている。
確かに先ほどまでは事務所のレッスン場でダンスレッスンをしていたはずだった。
気が付くと僕は実戦の緊急発進のためにステーションのブリーフィングに参加していた。
宇宙人の科学力を舐めていたというか忘れていた。
そういや僕はゲーム中にアブダクションされてたんだった。
SFO運営の意向でいくらでも連れて来れるってことね。
僕が参加を渋っているとどこから情報が漏れたんだか……。
周りは前回も一緒に戦った傭兵さんと、何人かの見ない顔。
どうやら今回は専用艦待機ではなくブリーフィングが行われるようだ。
「見ない顔のみなさんも借金ですか?」
顔なじみの傭兵さん以外の何人かは僕と同じでSFO運営に借金をしているため、強制参加させられている人らしい。
こんなの自分から参加を拒否すればいいと思っていたけど、強制参加させる手段も科学技師術も万全ってことだった。
しかし、強制転移だなんて風呂やトイレ中に連れて来られたらどうするつもりだ。
え? そこは配慮されてるって? 監視されてるってことですね?
ならずっと全裸生活してやろう。そうすれば召集拒否ができそうだ。
いや、確信犯(誤用の方)はそのまま全裸召集されるだけか……。
さて、今日の任務は何なんだろう?
ざわざわしていた小会議室の中が、隻腕の男の登場により一瞬で静かになった。
僕達が担当するエリア指揮官のタカヲ氏だ。
軍隊じゃないので階級は無いが、傭兵隊の隊長という位置付けだ。
タカヲ氏から作戦内容の説明が始まる。
「次元跳躍門に転移の予兆が現れた。我々はいつものようにエリア防衛が任務だ。
担当宙域は抽選で0-0-M19。喜べ今回は中央後方だ」
周囲から不平の言葉が漏れる。
宙域座標を簡単に説明するとXYZの座標で表現されたエリアの区分ということになる。
Xが横軸、Yが縦軸、Zが奥行きになる。
基本座標の0-0-0が次元跳躍門。0-0-M20がステーションだ。
プラスがP、マイナスがM。つまりP2-M3-M1で次元跳躍門から右2上3手前1のエリアになる。
これはステーション防衛用の簡易座標であって、別途宇宙座標という帝国本星を起点としたグローバル座標が存在する。
今回僕らが防衛するのは中央の19手前。
つまりステーションの目の前だ。
敵の目標がステーションであり大規模攻勢を受けるなら一番敵が集中する場所になる。
だが敵の規模が小さければ、敵を見ることもない安全な場所だ。
傭兵さんから不平が出たのは、どうやら儲けにならないことを嘆いてのことのようだ。
「作戦開始まで、各自専用艦のCICで待機だ。発進命令を聞き逃すなよ!」
僕らは各自の格納庫へ移動した。
といっても緊急招集のため小会議室には簡易転送ポートが設置されている。
各自の格納庫脇の前室へ直行出来る。
僕は、前回のように専用艦のCICで電子会議をすればいいんじゃないかと思ったんだけど、戦友とリアルで顔を合わせるのはたまには必要なことらしい。
喧嘩にでもなったら逆効果だと思うんだけど。
僕は専用艦『AKIRA』のCICに乗り込みコクピットに座った。
各種ステータス、特に艦の状態と残弾数を確認する。
『AKIRA』
艦種 艦隊旗艦
艦体 全長230m 巡洋艦型 2腕 次元格納庫(-)
主機 対消滅反応炉G型(15) 高速推進機D型
補機 熱核反応炉G型(6)停止
兵装 主砲 長砲身5cmレールガン単装1基1門 通常弾 100/100 特殊弾 20/20 特殊弾 4/20
***粒子ビーム砲単装1基1門 (ロック)
36cmブラスター1基1門
副砲 なし
対艦刀 30m対艦刀【**】使用不可
対宙砲 10cmレーザー単装4基4門
ミサイル発射管 D型標準2基2門 最大弾数4×2 ミサイル残弾 8
防御 耐ビームコーティング特殊鋼装甲板(盾D型相当)
耐実体弾耐ビーム盾E型 1
停滞フィールド(バリヤー)D型
電子兵装 電脳S型 対艦レーダーS型 広域通信機S型 戦術兵器統合制御システムS型
空きエネルギースロット 0
状態 次元格納庫 機能制限
熱核反応炉G型 停止中
***粒子ビーム砲 使用不能
30m対艦刀【**】 破損使用不能
状態は記述通り。熱核反応炉G型停止中で拡張性に余裕なし。
残弾は通常弾100発、Gバレット20発で共にMAX。レベルアップで手に入れた侵食弾が4発だけ。
ミサイルは使っていない。あ、VPで使ったのは仮想空間内なので現実では減っていない。残弾8発でMAX。
使っていた場合は作戦毎に発射管と同数がステーションより支給される。
もし2発以上残弾不足だった場合は、発射管の数のミサイルが2発が支給されたということ。
VPで対戦したミサイル艦はその制度を上手く利用した艦だったんだなぁ。
レールガンの弾は艦が自動製造して補充している。
僕の専用艦の場合は、通常弾は日産3発。特殊弾は1発だ。
これもレベルアップで増える可能性がある。
材料は良くわからないけどデブリから補充しているらしい。
もし作戦行動に影響するぐらい少なかったら各自で購入する必要がある。
そこはマッコイ商会のような武器商人さんが格納庫に即日配達してくれる。
「準備完了。さあ、借金2千万Gを返すぞ!」




