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元モブ、現実世界にいます。(プロローグ)

おはようございます、こんにちは、こんばんわ睡眠不足です。

誤字脱字があるかもしれません。

あとプロローグなので短いです。

 僕の名前は寺岡秀一(てらおかしゅういち)30歳だ。現在仕事の休憩時間で、僕は今、腹が痛くてトイレでこもってるんだ。

 安心するだろ。狭いところにいると別にコミ症だからというわけではないんだぞ。携帯見てるのは暇だから……じゃなくてよくお腹に効く薬を探してるんだよ。

 と予鈴が鳴り響いた。まただるい仕事に戻らなくちゃいけない。周囲に気を使い、上司の教育担当の新人の失敗は僕のせいにされ、挙げ句の果てに給料は安い……。みんなからの僕はおそらくだが週一(しゅういち)来る秀一(しゅういち)みたな存在だろう。はぁ〜、寒いな、冬だしな。

 仕事は機械相手でコミ症な僕のために生まれたと言われてもおかしくない職業についた。それが仇となったのは僕の担当の部署がAIになったことだ。AIの不備がないか監視するだけの単純で誰にでもできる簡単な仕事だ。ただ監視するだけならいいんだが監視している間AIが話しかけてくるのだ。


「キブンハドウデスカ?ナニシテマスカ?ツカレテマスネ、イッキョクウタイマス。カシヲインストールシテモラエマスカ?」

「リア充爆破とかなんとか社内で聞こえてくるが全世界のリア充が爆発したら人間は絶滅するなんてね」


 といつもはスルーしている僕だがなにげなく返してみる。


「バクハツシタラアタタカイ、アタタカイ」

「マジで静かにしてくれよ」

「オンリョヲサゲマスネ。コレデドウデスカ?」


 モウムリダ、カエロ。僕は昼で家に帰ることにした。







 仕事の帰宅途中にいろいろな人を見かける。もし今、僕が前の人の人生を送っていたらどうなっていたのか。

 僕は一度事故にあっている。その時生き残ったことが僕は幼いながらも何かの使命感にかられた。ただ運が良かっただけなのかもしれないのに……あまり思い出したくない。

 少し妹が欲しいなんて思ったこともあったが、実際の妹はそんないいもんじゃないと言われたこともあった。

 僕は学生時代、今もそうだがよくゲームをする。最初はゲームを遊び半分でしていたがやればやるほど成果や結果が出るゲームにはまり込んだ。そのゲームは課金無しの完全実力型対戦ゲームであったからだ。僕はある日友達をゲームに誘った。ゲームの面白さを共有して欲しかったんだと思う。しかしそんなのつまらない。外で遊んだ方が良いと言われた。

 それが今では世界ダウンロード数15億、世界の約5人に1人はしていると言われているスマホ型RPG〜転移の始まり〜で世界ランキングソロ、パーティ戦共に1位まで登りつめた。

 最初はモブゆえにパーティーに入れてもらえなかった。対人戦をした人には弱すぎてそこにいるのかさえわからないことからいつしかモブモブという称号まで手に入れていたぐらいだ。僕はそれが嫌で努力した。後方支援から学んだ僕は→戦術→作戦→戦略→実行と順にすべてこなすようになった。ご飯、寝る時間はもちろんのこと全ての時間を使って……だからなんだと思うかもしれないが僕の最後の取り柄である。

 もちろん、世界大会も開催されている。

優勝の時に手に入れたアイテム、転移の書がその証拠である。

 なんかこの人生に疲れた。薄っぺらい人生だなんてことも思った。

 転移の書のアイテム使用ボタンを押すと次の瞬間意識が途絶えた。




読んでいただきありがとうございます

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