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明日は自分の力で…  作者: よしあき煎餅
9/12

09_疑惑の目

「おぬし、もしかして偽っておるな。」

「…」


隼人は答えない。いや、答えられない。なにをどのように話せばよいのかわからないでいる。


「やはりそうか。答えない…と言うことが答えか…」


リタカベの眼光はさらに強さをまして、顔を近づけてきた。口元は少しばかり開き、鋭い刃が光っている。

隼人は逃げることもできずただじっとリタカベを見つめていた。


「おぬし…偽っておるな、年齢を。」

「へぇ?」

「ちぃーとばっかしマセて見えるが、まだ10才くらいか?」

「いや、ちが…」

「…」

「そ、その…」

「ぷっ」

「え?」

「ぷ、ぷはっははは。」


突然、リタカベが笑い出した。大口を開けて笑い転げるほどの勢いだ。


「いやぁ、すまん、すまん。一度やってみたかったのじゃ。」

「はぁ?」

「人をからかうのも、たまには楽しいものじゃな。」

「…」

「見たかわしの迫真の演技。おぬし、脂汗をかいておったぞ。」


リタカベは得意気な顔をしている。隼人は安心と呆れが同時にやってきて複雑な表情を浮かべている。


「いやー、すまんかった。こんなに大笑いしたのはいつぶりか…。最近はとんと人が寄りつかんものでな。」

「い、いえ。そういえば、リタカベさんはここでなにをしているのですか。」

「わしは…。」


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