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9話 爽やか系イケメン剣士という王道は基本である

はーい。まだ生きてますよー☆

今回の話を書くに当たりそれまでの話をいくらか加筆修正しました☆

あの後、ギルドの閉館時間までローゼさんは妄想を垂れ流し、喋るだけ喋って帰って行った……

疲れた。

異世界に来てから、まだ2日しか経ってないんだぜ?

濃いなぁ……

さて、時間も時間だしそろそろ寝るかな。

…………ん?

宿とってねーじゃねーか!

昨日は牢屋で一晩過ごしちまったからなぁ……

どうしよう……こんな時間に予約もして無いのに泊まれるところなんてあるだろうか……

そうこう悩んでいると……


「ヒデオ。そういえば宿はどうするブヒィ? もし決まってないならボクが泊まってる宿を紹介しようかブヒィ?」


気遣いのできるオークだ……ありがたい。

シューバインの好意に甘えて紹介してもらうことにした。

危うく野宿するはめになるところだった……


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――


ふと目が覚める。

見慣れない天井だ。

そうか……異世界に居るんだよな……

まだ外は暗いし寝るか。

もう一度寝ようとするがなかなか寝付けない。

ん? なんだ?

……臭い?

なんだこの臭いは?

まるで卵が腐ったような生臭いような硫黄のような臭いだ……

ドアの向こう……廊下からだろうか?

ベッドから降り廊下に続くドアへと向かう。

ガチャ……

ドアを開けて向こう側を見る。

何も無いな。うん。何も(・・)無い。

不意にコンッと音が鳴る。

窓の方からか?

コンッコンッと続けて、外から窓を何かが叩くような音が聞こえる。

コンッコンッコンコンコンコンコンコンコンコンココココココココココココココ

……………

……鳴り止んだ。

音の正体を突き止めるために窓に向かう。

カーテンを開けて窓の外を見る。






あ………………










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


いやー良く寝た。妙に身体が怠いけど良い朝だ!

でも寝過ぎたのか昨日、ギルドから宿に向かって歩き始めたあたりから記憶が曖昧だ。

まあいいか!

そんなことより、今日もギルドに行って仕事だ仕事!


「朝から元気ブヒィ。そんなに急がなくてもギルドは逃げないブヒィ。」


ギルドは逃げないだろうけど良い依頼は取られちゃうかもしれないだろ?

善は急げだ!行くぞシューバイン!


「それもそうブヒィ。じゃあギルドまで競争ブヒィ!」


そう言ってシューバインは走り出した。

ずるいぞ!

俺もシューバインを追いかけ走る。

くっ速い!

ギルドまであと少しだ!

うおおーーーーー!

って駄目だ。シューバインがもう着いてる……

俺はギルドの前で待っているシューバインの近くまで速度を緩めて小走りで近づく。


「ボクの勝ちブヒィ。まあ何も賭けてないんだけどブヒィ。さあ入るブヒィ。」


はあ、はあ。そ、そうだな。


「おい!そこのお前、邪魔だぞ!どけっ!」


うおっ!

いきなり後ろから押されて転んでしまう。

何事かと後ろを振り向くとそこには、銀髪オッドアイで無駄に輝く銀色の鎧を着た傲慢そうな男が居た。


「ちっ!モブキャラが俺の邪魔するんじゃねえよ!」


そういって銀髪オッドアイの男はギルドに入っていった。

なんだアイツ!?

確かに入口で止まってたのは悪かっただろうけどいきなりアレは無いだろ!

腹立つ!朝の気分が台無しだ!


「ヒデオ大丈夫ブヒィ? とりあえず中に入るブヒィ。」


……そうだな。

ギルドに入ると先ほどの銀髪オッドアイの男が受付で揉めていた。


「あ? 冒険者ランクなんて無いだと? 糞っ!どういうことだよ!ゲームの設定と違うじゃねえか! 最初から高ステータスで高ランクスタートして注目あつめてハーレムを築く俺様の偉大な計画が台無しだ!」


なんか痛々しいこと言ってらっしゃる。ゲームの設定? 

どういうことだ?


「ちっ!まあ良い。こうなったら最初の依頼で超活躍するだけだ!そうすりゃ同じことだ!」


痛たたたたたたた!

凄い頭の悪いこと言い始めちゃったよ。


「それなら目撃者兼ヒロインが必要だな!ん?あそこに居るのはヒロイン候補の一人じゃねえか!あの女神も粋なことしてくれたな!」


銀髪オッドアイの視線の先には、俺がギルドに初めて来たときに居た王道勇者パーティーが居る。


「おい!お前!偉大なる俺のパーティーに入れてやる!ありがたく思え!」


そう言って王道勇者パーティーの魔法使いの女の子の腕を掴んだ。


「痛っ!なにするのよ!」


「ふん!言ったとおりだ。この偉大なる俺様のパーティーに入れてやると言ったのだ。さっさと来い!」


うっそだろお前!?

え!?現実でそんなことする奴いるの?

おっ?周りの爽やかイケメン剣士が動いたぞ。


「君。いきなり僕の仲間に何をするんだい? 早くその手を離すんだ。さもなければ実力行使に出させてもらうyッグボぉああ!」


爽やかイケメンが壁に吹き飛んだ。

は?



爽やか系イケメンはこの世界基準でまあまあ強いんだよ。ホントだよ☆

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