表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/24

19話 カモノハシ危機一髪

今回は予約投稿なるものをやってみました☆


はぁっはぁっ……

ぐぅうああ……


今、俺は死にかけている。

全身を引き裂くような激痛。

神経が過敏になっているのか身動ぎする度に痛みが襲う。

なぜこんな事になっているのか。

そう、あれは少しだけ、数時間だけ前の事だ……



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



…………さて。

いや、これ、実物見るとかなりデカいぞ!


「ダックモールはこのくらいで普通ブヒィ。」


「そうだね。でも、思っていたより数が多いみたいだ。てっきり多くても5匹くらいだと思っていたんだけど……」


そう。

デカい上に数が多すぎるんだ。

見た限りだと30匹以上居た……

生き物だから抵抗するだろうし、これは時間がかかるだろうな……


「どうしますか?今から始めれば夜までには終わると思いますけど?」


ゑ?

今、昼だけどこれ今日中に終われる?


「そうだね。早く終わればその分残った時間を休暇にできるし早速始めてもいいんじゃないかな?」


うーん。

とりあえず時間も勿体無いし始めるか。

でもこれどこから手を付けたらいいのか解らないぞ?


「よし。ここは、僕とヒデオ君とシューバイン君で一匹ずつ押して檻に誘導して行こう。アリエルは自分のペースで檻に入れていってくれ。……あまり怪我はさせないように頼むよ?」


いや、レオンお前……

あんなデカい生物を女の子が一人でどうにかなるわけないだろ?


「解りました。」


解っちゃったの!?


「まあまあ。とりあえず始めよう。」


腑に落ちないけど、しょうがない始めるか。

とりあえず浴槽に詰まっていないやつから押して行くか。


俺達は床に寝そべっているダックモールの後方に移動して三人がかりでその尻の部分を力を込めて押した。

が、ビクともしない。

いや、動くには動くのだが余りにも重すぎて少しずつしか動かないのだ。

3メートルを超える、ずんぐりむっくりとした哺乳類の重さは尋常なものでは無く、3人がかりでもなかなか前に進んでいかない。

シューバインも似たようなものだがシューバインの身長は2メートル有るか無いかくらいだし、シューバインの筋力は割と見かけ倒しなところがある。

レオンも筋力はそこまで髙くは無いらしく、かなり力を入れているのが解る。


「くっ……流石に重いね。だけど動かない訳じゃ無いし檻まであと少しだ!」


「うおおおブヒィ!ラストスパートブヒィ!」


いや、ラストじゃねから!?

まだ一匹目だからな!


そうこうしているうちに、なんとか一匹目のダックモールを檻に入れることに成功した。


はあっ……はあ……

一匹でこれか……

これは時間がかかるぞ……

あ、アリエルの方は大丈夫だろうか?

一人じゃどうしようも無いだろ?


そう思い、アリエルの居る方に振り向く。


「よいしょ。よいしょ。」


そこにはダックモールの尻尾を掴みズルズルと引きずりながら、一人で(・・・)運んでいるアリエルの姿が…………

尻尾を掴まれて痛いのかダックモールは抵抗している。


……んん?

いやちょっ……ええ……?


その、力を込めて触れれば壊れてしまいそうな程華奢な少女然とした姿とは裏腹に、ダックモールを運ぶ足取りが軽いことから、その筋力が男3人より強いことは確実である。

しかも、気づかないようにしていたけど、実は俺達がダックモールを檻に入れる前に既に何匹か檻に入っていた。

その時、俺の脳裏をテルマエに来る前にレオンに言われた言葉が過った。


ほわんほわんほわん


「体に異常は無いかい?」

「アリエルの張り手を受けたんだ。よく頭が吹き飛ばなかったね?」


ほわんほわんほわん


………

首取れなくて良かった……


「首を摩ってどうしたブヒィ?」


い、いや?

なんでもないぞ?

さ、さて、気を取り直して次の奴運ぶぞー……


その後、俺達が何匹か運ぶ間に殆どのダックモールがアリエルの手で檻に入れられた。

引きずられるダックモールの抵抗する姿がとても可哀想に見えた。


「さて、アレが最後の一匹みたいだね。」


もっと時間がかかるかと思ったけど、まだ夕方だ。

夜になる前に終わって良かった良かった。

さあ、さっさと終わらせるぞ!

なんかこいつだけ他の奴よりちょっとデカいけど全員で押せば何とかなるだろ。


「ブヒィ。やっと最後ブヒィ。」


「よし。僕達が押すからアリエルは引っ張ってくれるかい?」


「解りました。」


アリエルがダックモールの前に移動する。

それに合わせて俺達は後方へ移動。


「こちらは何時でもいいですよー。」


「よし。じゃあ押すよ。」


「ブヒィ。」


なんか押し辛いな。

ちょっと横にずれるか。


「あ!ヒデオ君そっちは危険だ!」


へ?


ドスッ!


……

一瞬置いて、脚に痛みが走る。

何かが俺の脚に刺さった。

そして直ぐに全身に痛みが伝わってきた。


ぐぅううあああああああ!!!

なんだこれ!!!

痛い痛い痛い!



そして冒頭に至る……



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ヒデオさん!今、解毒しますからあと少し我慢してください!」


アリエルの手から光が放たれる。

すると光が当たった部分から痛みが引いていく。

どうやら助かったみたいだ。


「ヒデオ君!大丈夫かい?」


ああ。

何とか……

アリエル、ありがとう。


「いえいえ。どういたしまして。でも、気を付けてくださいね?ダックモールの毒は死ぬ程では無いですけど、魔法で解毒しなければ数か月は痛みが続く強力な物なんですから。」


うへぇ、怖……

ていうか毒有ったのか……


「毒はオスにしか無いんだけど、最後の個体がオスだったみたいでね……」


ついてねーなー……

あ、そうだ。

あのダックモールは……


「ああ、あのダックモールなら勝手に檻に入っていったブヒィ。」


えー……

俺刺され損じゃねえか……

ま、まあいいや……

これで依頼は終了だな。


「いや、まだブヒィ。森に帰すところまでが依頼ブヒィ。」


そうだった。

森に帰さないといけないんだったな。


その後、ダックモールを森に帰す作業は何の問題も無く完了した。


よし。

残った時間は休暇だ!

とりあえず宿に戻って温泉入るぞ!

まだまだ続くよ☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ