18話 温泉郷到着!
一か月ぶりの投稿です☆
あれから2日。
ホモ野郎と行く馬車の旅で、俺は何とか何事もなく過ごせている。
昼間は常に隣から激しいスキンシップを受け、夜は夜でホモを警戒してまともに眠れないせいで精神的にも割とボロボロだが……
俺がホモに怯えて眠れない夜を過ごす中、シューバインは飛び火を恐れて隅で寝たふりをしていたし、アリエルは他の乗客もいることからか、痴漢除けの為に結界的な魔法を使いながら寝ていた。
すいません。
それ、俺にもかけて貰えませんかね?
え?一人用?
そうですか……
どうやら味方は居ないらしい。
いや、レオンが良い奴だってことは分かるんだよ?
ただ、ホモでさえなければ……
そう!
せめて男でさえなければな!!
レオンの性別が女なら言い寄られて悪い気はしないだろう!
だが!
しかし!
異世界に来て初めて言い寄られたのは……
男だったんだ……
異世界……どうなってんだよ……
そんなこんなで精神がガリガリ削られていく中、外の風景を眺めていると馬車の向かう先に目的地の温泉郷らしきものが見えてきた。
遠目から見る限り外壁は無く、広大な森林に隣接していて街の至る所から湯気が溢れている。
「お?見えてきたブヒィ。あそこが温泉郷テルマエブヒィ。」
裏切り者のオークが話しかけてきた。
どうしますか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
たたかう
どうぐ
冷たい眼差しを向ける←
にげる
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「そんな目で見ないでほしいブヒィ……」
しかたないな。
じゃあ、温泉郷の情報でいい感じの情報をくれたら許そう。
「えー。ヒデオが喜ぶような情報なんて……うーんブヒィ。あっ!異世界人は皆亜人が好きだって聞いたことあるブヒィ。あそこは猫人族の里でもあるブヒィ。だから猫人族がいっぱいいるブヒィ。」
なんだって!?
猫人族……だと……
つまり猫耳少女が俺を待っているってことか!
「いや、別に待ってるとは言ってないブヒィ……」
さて、降りる前に身だしなみを整えないとな!
あ、アリエル鏡持ってたら貸して。
「どうぞ。」
「って聞いてないブヒィ……」
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ガタガタガタ……ゴト……
馬車が止まったようだ。
っしゃあ!
着いたぞ!
ほら!
行くぞシューバイン!
猫耳美少女が俺を待っている!
「いや、待ってないし美少女とも言ってないブヒィ。道中のストレスでテンションがおかしくなってるブヒィ……」
「ふふ。元気ですね。」
おーい早く行こうぜー!
「待ってくれヒデオ君。今行くよ!」
お前じゃねーよ!?
「今行くブヒィ。」
「あ、先に旅館の方に到着の報告に行った方が良いのではないでしょうか?」
「そうだね。散策は後からでも出来るからね。」
えー。
「まあまあ。旅館に向かう途中で猫人族と会うかもしれませんし。」
まあ、一応依頼で来てる訳だしなぁ。
先に旅館に行くか。
とりあえず4人で旅館まで向かう。
「ブヒィ。ヒデオ。あれが猫人族ブヒィ。」
なに?
シューバインが指さす方を見るとそこには……
小学校低学年程度の身長!
旅館の仲居さんが着るような着物を着た!
円らな瞳で!
艶やかな毛並み!
そう!
どこからどう見ても紛うこと無き!
猫である…………
…………くそおおおおおおおお!
犬人族と鳥人族で学習しろよ俺えええ!
どうやらこの世界の亜人は完全な二足歩行のアニマルタイプのようだ。
「おんやぁ?お客様ですかぁ?」
「いや。今日は依頼できたんだ。ここの大旦那からの依頼なんだけど……」
「ああ!はいはい。聞いてますよぉ。呼んで来ますので中へどうぞぉ。」
どうやら依頼のあった旅館はここのようだ。
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「いやーようこそいらっしゃいました。私、猫人族の族長とこの旅館【木天蓼】の経営を兼ねておりますミケランジェロと申します。以後よろしくお願いします。」
俺達を出迎えたのは身長180cm位の和服を着た猫人族の男性だった。
「早速なのですが、今回の依頼の説明をさせていただきます。」
「お願いします。」
「今回の依頼【ダックモールの捕獲】の場所はこの旅館の大露天風呂になります。そこに大量に侵入して居座っているダックモールを捕獲して森に帰すまでが今回の依頼になります。」
「森に帰すということは、ダックモールを傷つけない方向性でということでよろしいでしょうか?」
「ええ。居座って迷惑なだけで害獣という訳ではありませんので……」
「わかりました。ではとりあえず場所と現状を確認したいのですが、露天風呂はどちらに?」
「此方です。よろしくお願いします。」
案内されて俺たちは大露天風呂へと向かった。
「ここでございます。このドアを開けると直接露天風呂でございます。」
よし。
じゃあ開けるぞ。
カラカラカラ……
そこはまさに地獄絵図。
3メートルを超える巨大なカモノハシが押し合い圧し合い、かなりの広さを誇っていた筈の露天風呂の浴槽にミチミチと音が聞こえてきそうな程詰まっていた。
更に、それでは足りぬと言わんばかりに見渡す限りカモノハシカモノハシ。
露天風呂全体がカモノハシによって占拠されていた。
カラカラカラ……ピシャッ!
気づけば扉を閉めていた……
まだまだ続くよ☆




