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初めに
私は剣道部に所属している。
県内ではほぼトップレベル。県外に出てもそれなりに食いついて行ける所で、勿論、かなり稽古がきつい。
私立ではない為、練習に割ける時間は限られていて、少ない時間の中で如何に強くなるかが鍵。
実力主義なのか、
そもそも、剣道とは何か?
どんな競技なのか、と思う人も居るだろう。
剣道は、一言で言えば先生や先輩の頭をボコボコ叩ける競技。(こんな競技は早々ないだろう?上下関係は厳しいのに先生や先輩を叩ける。日頃の恨み、ストレス全部ぶつけられるぞ。そんな余裕は無いが)
だが、“道”と付くだけあって、礼儀作法は厳しい。
竹刀と呼ばれる、刀の代わりとして振るうものの扱い方、道場の出入りの仕方、正座の足の順、等など。上げてみればキリがないのでここらで止めるが、兎に角多い。
そんな所で、そんなを競技する私は、時たま幽霊にエンカウントする。
遠征に行った時や、強化合宿に行った時。
幽霊探知機的な役割を果たす同級生のお陰で、色々な現象に巻き込まれる。
いつもはそんな事ないのに、と先輩は語る。
先輩にそこまで言わせる私達剣道部の経験、覗いてみませんか。