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勉強童話シリーズ

お菓子の山分け

作者: 沢内翼

 エースとクオークとクーロンは三人兄弟です。エースが長男で、クーロンが末っ子です。

 チョコレート、ガム、キャンディーなどでてんこもりのお菓子の山を分ける相談をしていました。

 こういうとき、クーロンは一番年下なので、まず話し合いから外されてしまいます。別の部屋へと追い出されてしまいます。そのため、兄たちにたくさん取られてしまうものだとクーロンはいつも気分が滅入ってしまいます。

 まず、エースが自分の取り分を決めます。エースはお菓子をチョコレート、ガム、キャンディーとそれぞれのお菓子を一つずつ取って、

「後はお前たちで分けなさい」とひそひそとクオークだけに伝えました。

 次はクオークが自分のぶんを決める番です。クオークはまずお菓子の山を二等分にします。それからその片方を三等分にしてから言いました。

「この三等分のうち二つをもらおう」そう、他の部屋にいるクーロンに聞こえるように言いました。そして、二等分したほうには手を付けず、三つに分けたうちの二つを取り、残りの一つは二等分のほうに混ぜました。

 クオークの言葉を聞いたクーロンは悔しくてしょうがありません。エースがかなり取り、その残りの三分の二をクオークに取られてしまったと思っているからです。エースとクオークは自分のぶんを隠しながら、分けた残りを持って、隣の部屋のクーロンの元に来ました。そしてクーロンのぶんを手渡しました。

 クーロンは想像していたよりも多いお菓子を渡されて少し驚きましたが、それでも兄たちのほうがもっと多く手にしているのだと思い、なんだか複雑な気持ちになっていました。


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