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5枚目
遭難5枚目
少し歩いて近くまで来た、その人工物は大きなお城だった。
物語でしか見たことが無いような大きな城。
城門は開いていた、中へと入る。
人がいない事は分かっていた。
それでも声をかけた、かけずにはいられなかった。
それに応える者は居なかった。
奥へと入る。
この城は所々に大きな穴が空いている。
元々そういう造形だったのだろう、通路には明るい光が差し込んでいる。
明るい回廊を進むことしばらく。
螺旋階段を見つけた、それは、城にある4つの尖塔、その内の1つ。
明るい、等間隔で大きな窓が付いており、広い平地が見渡せた。
太陽の亀が照らすその大地は、生命の色を感じない、何処までも続くそれはーー永遠のように感じた。
尖塔の頂きへと登った。
城は手前に門、奥には大きな塔がある。
そして中央には中庭があるようだ、その中心に丸い何かがある、そこへ向かう。