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4枚目
遭難4枚目
まる1日歩き続けると、ようやく変化が現れた、突然の坂だ。
非常に急勾配なそこから下を見渡すと、今までのやや柔らかい地面とは明らかに異なる固そうな地面が見えた。
そのすぐ先には地平線の彼方まで続く真っ白な平地が広がっている。
滑らないよう気を付けながら、数刻の時を掛けて何とか平らな地面に降り立つことができた。
ふと、目の前に人工物があった。
瞬きの間に現れたらしい。
唐突の事に驚いたが、人がいるかもしれないと言う希望の前に全てを放り出した。
瞬きの内に消えてしまう前に走って向かう事にした。