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新たな土地に到着!?その名前はジバニカ!

俺はオーガ達の住む鬼ヶ島からオーガを連れて行方不明となった田沼を探す旅に出た。


旅に出てから1日が経った。交代制でイカダを漕ぐ係と魚等を狩猟する係、休憩する係を順番で決め、昨日狩猟係をやったので今日は休憩する係となった俺は寝ていた。

「兄貴~っ!大変です!」

イカダを漕いでいたオーガの中で最も小柄なネネが慌てて俺を起こした。

「どうした?」

俺はせっかくの休憩を取られたので少々機嫌が悪く、低い声で答えた。

「前方に巨大な船が!」

おいおいあれって…海賊船じゃねえか?ファンタジーには海賊船なんぞないと思っていたけどあるもんは仕方ねえか…

「全員右に舵を取れ!船に近づくな!」

俺は指示を出すがオーガ達は成人していないためパニックを起こしていた。


そして1人の男が海賊船から身を乗り出した。

「んー?騒がしいな…おい、てめえら見てみろ!上玉の女達がイカダに乗ってやがるぞ!」

海賊船の男達はオーガ達を良いオモチャを見つけた子供のようにはしゃいでいた。ちなみに言い忘れていたが俺が連れているオーガ達は全員女だ。

「まずいな…マサトラ!」

俺はマサトラを呼ぶとマサトラがすぐに来た。

「なんですか?シュンの兄貴!」

マサトラは忍者のように座り、俺に用を聞いてきた。

「あの海賊船沈ませに行くぞ!」

「合点承知だ!」

少々過激だが、オーガ達の処女を奪わせる訳にはいかない。やるしかなかった。

「てめえら!網を使え!」

そう言って海賊達は網を使ってオーガ達を網の中に入れた。

「アルシトーバ、行けるか?」

『こんな網へちょいへちょい!』

「よし行くぞ!」

俺は網をぶった斬り、生け捕りになりかけたオーガ達を救った。

「なんだ!?」

海賊がそう言ってズタボロになった網を二度見した。

「俺達の仲間を生け捕りにしようとは良い度胸じゃねえか。」

そう言ってマサトラは海賊船に乗り出した。

「全くだ。」

俺はそれに賛同して海賊船で暴れまくった。


「NO~~!!」

海賊達の断末魔が戦闘のBGMとなった。

「おら!どうした!」


バシャンッ!


マサトラが海に海賊を落とすとオーガ達が乗り込んで来た。

「兄貴や姐さんに続けーっ!」

オーガ達がそう言って大暴れし始め、海賊達を無双し始めた。俺は部屋の中にいる海賊を探すか。

『流石に戦闘狂オーガというだけあって過激だね~っ!俺達もろうぜ!』

いやお前が一番過激だろうが…アルシトーバ…

「ん?こいつは…地図か?」

俺は海賊を探すため奥の部屋を荒らしていると地図を見つけた。ここで使う地図は航海用の地図だ。俺はそれを丸めて制服のポケットの中に入れて元の場所に戻った。


「てめえら!怯むな!俺達は無敵を誇ったワコー海賊団だ!」

船長らしき男がそう言って士気を高めようとするがオーガ無双は止まらない…むしろビビって飛び込んで逃げる様だ。

「そろそろこの海賊団も寿命が来たんじゃないのか?」

海賊達をボコボコにし終わったマサトラが気持ち良さそうな笑顔でそう言った。

「うるせえっ!俺達の伝説は終わらないんだ!こんなところで終わってたまるか!!」

船長はキレ、襲いかかってきた。

「うるさいハエだ…せめての救いだ。この海賊船とともに沈めてやるよ。」

そのセリフを聞いた俺はどうなるのか予想がついた。

「お前達!前や後ろの方に避難だ!」

そう言って俺はマサトラ以外のオーガを避難させた。

「これでお前達の伝説も終わりだ!」

そしてマサトラはトドメの一撃を放ち海賊船と海賊達は海の中へと沈み、予め避難していた俺達はなんとか無事だった。イカダは幸いにもマサトラが出した衝撃が強く横波は出ず縦波だったのでほとんど動くことなく無事だったが…マサトラを一発殴っておいた。


その殴る際に2回程レベルアップする感覚があったのと新しい技を覚えたような感覚を得たのでステータスを見てみると…



名前 シュン=カブラキ

種族 人間

職業 風水師

レベル5

HP 726/726

MP 156/158

力 629(+189)

守 425(+20)

速 425(+20)

経験値 101951

習得技 初級風魔法ウインド



全て3桁超えたのはいいがパワーアップし過ぎな気がするのは気のせいか?それとも…この海賊団何気にヤバかったのか?


そんなことはどうでもいいか…俺はイカダに乗って世界地図を見てみると鬼ヶ島から北にある日本に相当する場所ジバニカ国に向かうことにした。

「よし!次の目的地はこのジバニカ国だ!」

ジバニカ国を目指すのは田沼が海にいるとは考えにくいからだ。ジバニカ国は島国だ。船を手に入れるには丁度いい。船があればわざわざ自力で泳いで大陸に行く必要もないし、便利だ。

「おお~っ!!」

そう言ってオーガ達は北にイカダを漕いだ。


そして俺達は夜にジバニカ国についた。

「ここがジバニカ国か…変わってやがるな。」

マサトラがそう言って周りを見渡す…いや全員が見渡していた。俺も例外でなかった。

ジバニカ国は和風ファンタジーらしくオーガ達も興味津々…まあそうだろうな。鬼ヶ島とは違いこんなド派手なところに来る所か見た事すらないしな。俺はゲームも少しやっていて耐性はあるがこういうところに来るのは初めてだ。


「さて…それじゃ俺達も宿を探すぞ。」

俺はそう言って宿を探すことにした。

「ヤド?なんですか?それは?」

しかしマサトラ達は宿を知らないのかどんなものか質問してきた。

「宿ってのは金を払って泊まる施設の事だ。」

俺は簡潔に説明した。だが…

「カネってのは?」

どうやらオーガ達には金の概念もなく、完全にリーダー中心の生活になっていたようだ。

「いいか?金ってのは…」

俺は金の概念を説明し、ついでに経済のことも説明した。


「…という訳だ。わかったか?」

10分間に及ぶ説明をして俺はそう言った。これでわからなかったら知らん。

「まあなんとなくは…」

マサトラはそう言って周りも頷いた。納得出来て何よりだ。

『相棒。金の説明はしたのはいいがお前さん金持っているのか?』

「あ…!」

そういえばアルシトーバを買うのに使ったんだっけか…忘れてた。

『あ…!じゃねえだろ?相棒!俺を売るなんて真似は止めてくれよな!』

アルシトーバを売るか…可能性としては…ないな。

「それはないから安心しろ。」

アルシトーバは売ったら二度と戻らない気がするしな…

『そうか?そりゃ安心した…』

アルシトーバは安心した声を出してホッとした。

「…」

そうなるとどんな手段で金を得る?オーガ達を上手く使うしか手段はないか?

「兄貴!もし困っているなら俺達を使ってくだせえ!」

俺の顔を見てマサトラが大声で叫ぶと周りから視線を感じ、気まずい思いをした。

「声が大きいマサトラ。」

俺はそう言ってマサトラの声のボリュームを下げるように命令した。

「う…わかりました。」

本当に考えもんだよ。…待てよ?そもそもこいつらが成人していないのって儀式をやっていないからじゃないのか?


「マサトラ。ちょっと聞きたいことがある。お前達オーガはどうやって成人しているんだ?」

俺はマサトラに尋ねるとマサトラは快く教えてくれた。

「俺達オーガの成人の儀式は酒を飲んで祈って腕輪をするというのが常ですね…そうすれば成人と認められるんですが…どうしました?」

そう言ってマサトラは首を傾げた。

「今それをやれるか?」

俺はオーガ達を成人させて働かせればいいと考えた。だが…返事は良いものでなかった。

「厳しいかもしれません。」

…まあそうだろうな。酒もないし、公衆の場でやるものじゃないしな。


「シュンの兄貴、あのイカダを使ったらどうでしょうか?」

俺が悩んでいるとネネがそんなことを言い出した。

「イカダ…そう言うことか!ネネよく言った!」

俺はその一言で金を稼ぐ方法を閃き、ネネを褒めちぎった。

「う〜…」

ネネが初めてオーガとしては女の子らしく顔を赤くした。そういえばオーガ達は女言葉話さないな…まあそれは後でいいか。今は考えをまとめよう!

名前 シュン=カブラキ

種族 人間

職業 風水師

レベル5

HP 726/726

MP 156/158

力 629(+189)

守 425(+20)

速 425(+20)

経験値 101951

装備

アルシトーバ 幻術解除、力に+189の効果

竜の首飾り 守と速に+20の効果

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