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プロローグ

読者の皆様、明けましておめでとうございます。私ディアは新しい小説を書くことにしました。今回の舞台は600人以上が異世界にトリップするという大規模といえば大規模な異世界トリップ物が舞台です。

前書きはこれまでにしてこの作品をご覧ください!

俺の名前は鏑木かぶらき駿しゅん…普通の高校生1年生だ。入学式が終わって学校にもようやく慣れた高校生生活…そしていつものように家から学校に行こうとした。

「…なんか嫌な予感がするな。」

虫の知らせというかなんと言うかそんな予感がした。

「…風邪引いたことにして帰ろう。」

俺は学校に電話して家に帰ろうと携帯の電源ボタンを押し…電話をかけた。

「あ~…もしもし聖香高等学校ですか?」

俺はそう言って学校に電話をするが異変を感じた。

聖香せいか高等学校は俺の通っている学校だが担任や事務員は何故か皆若く20代は当たり前、一番年をとっている校長ですら40手前というふざけた学校だ。しかも何処のギャルゲーの学校だと言いたいくらい教師達はルックスは良い。そのせいか(決して駄洒落ではない)性欲に飢えている中坊達はこれが目当てでやってくる…俺?俺は無駄にスペックの高い駄目親父ロリコンと天才だけど馬鹿兄貴へんたいにコネを作らせるために無理やり入学させられた哀れな人間だ。


『…』

しかし鼻息からして60代くらいのおっさんと爺さんの境目にいる中年の男が出てきた。

「あの?すみません。もしかして聖香高等学校ではありませんでしたか?」

俺は謝罪と共に職員かどうか聞いた。

『お前はズル休みをしようとした分苦労して貰おう…』

男はそう言って電話を切った。

「え?あっ!?もしもし!もしも~し!!…あの野郎…切りやがった!」

俺は腹が立ったのでパンチングマシンで鬱憤を晴らそうと決めたが…

「え?」

何故か足元の地面が消えており、重力には逆らえず、俺は落ちていく…

「そうは行くか!!」

俺は冷静に足元の地面が消えている境目を手で掴み、落とし穴に落とされずにすんだ。


「ふう…危なかった。」

俺は落とし穴から脱出してそう呟くと携帯が鳴った。

「はい、もしもし。鏑木です。」

電話に出るとまたあの男が出てきた。

『…運のいい奴だ。その運に免じて少しはマシにしてやろう。』

男はそれだけいうと電話を切った。

「なっ!?」

電話を切った瞬間、落とし穴の縁がいきなり広くなり一気に俺のところまで広がった。

「冗談じゃねえ!」

当然俺は再び縁に掴まろうとするが…その縁は立体映像のように掴めなかった。


『はっはっはっ、残念だったな!それはフェイクだ!』

とかなりムカつく声が聞こえた気がしたので現在進行形で落ちている俺は

「覚えてろ!」

と負け台詞しか言えなかった。絶対に復讐してやる…!


「痛っ!!」

やがて地面に着き、俺は冷静に周りを見渡した。

「あっ!?鏑木君!?」

クラスメートの一人で文字通り俺の女友達である田沼たぬま春美はるみが俺と目が合った。

「鏑木君も来たってことはこの学年全員が来たってことだね。」

田沼はとんでもない発言をしたので俺は思わず…

「どういうことだ!?」

と田沼に怒鳴ってしまった。

「…一年生の皆だけじゃないよ。先生達までいるよ。」

田沼は真顔で俺にそう言った。

「…は?」

俺は少し現実逃避し始めると放送が入った。


『聖香高等学校の一学年の担任、生徒の皆さんお元気ですか?』

あの野郎のムカつく声が響きわたり不快になるがどうやら田沼の言っていた通りかもしれないな。俺をここに拉致しようと落とし穴仕掛けたみたいな口ぶりだったし…

『さて全員揃ったことだし皆さんにはゲームをやってもらいます。』

「ゲームだと?」

一学年主任の伊東がそう言って怒りを露わにする…ちなみに伊東は校長の次に年をとっているがなかなかのハンサムだ。普段は温厚だがキレるとヤバく殺気付きの怒鳴り声が学校中に響いたというふざけた伝説がある。今その状態にあり600人近くいる生徒達は皆耳を塞ぐ準備をしていた。

『そう、ゲーム…その内容は生死を賭けた異世界冒険物語。この世界でここにいる誰かが元の世界に繋がる扉を見つけたら元の世界に帰すが、もし見つけられずここにいる全員が死んだら…ゲームオーバーだ!』

「ふざけるな!!」

伊東は案の定キレ怒鳴り声を出し…生徒達は耳を塞いだ。

『ふざけてはない。その代わり特典を付けよう…』

パチンッ!

そんな音が聞こえるとなんか不思議な感覚を得た。

「何をした!?」

伊東はあの野郎にそう尋ねた。

『心配いらん。むしろこれは君達にとって重要なものだ。ステータスと言いたまえ。』

あの野郎はそう命令した。

「ステータス…」

田沼がそう言うと、生徒達や教員達は次々にステータスと言い始めた。

「チッ!ステータス!」

伊東も諦めてステータスと言ったので俺も続いた。

「ステータス…」

すると目の前にいろいな情報が書かれている画面が現れた。



名前 シュン=カブラキ

種族 人間

職業 風水師

レベル 1

HP 25/25

MP 0/0

力 10

守 10

速 10

経験値 0



『それは現在の君達のステータス…所謂身体能力と職業、そしてレベルだ。中にはレベルをあげないと行けない地域もある…レベルの上げ方は君達の世界でいう獣でも虫でもどれにも当てはまらない生物…所謂魔物を何回か倒すことでレベルは上がる。職業によってレベルの上がり方、ステータスの上がり方は違うので注意が必要だ。その画面を閉じたければ再びステータスと言えばいい。』

ふざけてやがるぜ…まさかこんな異世界にトリップするとはな…

『武器や防具、道具については各自獲得するように…以上。質問は?』

「てめえ…何が目的だ?」

伊東はドスの効いた声で野郎に聞いた。

『目的?強いて言うならば娯楽だ。それ以上でもそれ以下でもない。』

…あの野郎は殺す!!

「舐めんのも大概にしやがれ!」

伊東もそう思っていたらしく大声を出し抗議した

『では次の質問…』

あの野郎は伊東の抗議を無視して質問を聞いた…

「基本的に私達の行動に縛りはないんですか?」

田沼がそう質問をした…

『特に縛りはない。むしろ自由だ。』

田沼…一体何が聞きたい?

「そうですか。」

『他に質問はないな?』

「…あるぞ。ここは…どこだ?」

俺はそう言って今どの辺にいるか把握した。

『ここか?ゲヴィ王国とムーネ王国の間にあるヤッペレ平原だ。どちらの方向にいっても王国に着くまでは魔物も出ないからどちらにいっても安全だ。』

全然聞いた事ないのは当たり前だが魔物の情報まで教えてくれるとは親切な奴だ…

『他に質問は?…ないようだな。では私はこれにて失礼する。』

あの野郎の声が聞こえなくなり聖香高等学校一年の異世界での活動が始まった。

主人公ステータス(レベルアップ毎に更新)


名前 シュン=カブラキ

種族 人間

職業 風水師

レベル 1

HP 25/25

MP 0/0

力 10

守 10

速 10

経験値 0

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