第十章 未知なる敵
未来はインターネットをはじめた
もう三十も過ぎのいいオジサンが心躍らせて「はあ~インターネットは便利やなあ」
未来はハッカーというものの存在を知る事になるのであった
「ハッカーか、テレパシーで言う割り込みみたいなものかな?シュレディンガーさんやボーアさんも検索できるんだ!」
「じゃあ、わたしはどうなるのかな?」ぽちっ
「うあっ、大学のときの論文が出てるよ、へ~懐かしいなあ。ウィルスチェックもしておかないとな」
テレパシーが突然入ってきた、伸也からだった「見覚えの無い変なメールには気をつけてください」
「ん、わかった」未来はテレパシーを返信した
「ぷはあっ~」未来がビールを飲んでいる、無職の時はお酒は控えていた
「一日の終わりはこれだね」ビールと書いたが当然発泡酒なのだ
ピョピョッ
携帯にメールが届いた「先生、狙われていますよ」
差出人は不明だった「うおっ、来たかウィルス。でも携帯だからな、誰かの悪戯だろう」
未来はパソコンの画面をぼうっと見ながら酔っ払っていた「ハッカーうちにこないかなあ?」
伸也が家に帰り呟いた「先生大丈夫かなあ、十年前はどうとかっていってたもんなあ」
この情報を直樹と涼子にメールした
直樹から「大丈夫、量子力学がなんとかって言っている内は多分」
涼子から「良いんじゃないのウィルスだらけになったら、なーんてね。伸也しっかり指導してあげたら?」
「ぷはあっ~、あ~眠い。期末テスト作るのは明日にしようかな、どうせ物理の勉強なんてしてるやつは限られてる」
その夜、未来のノートパソコンがクラッキングされていた
そのことには未来は気づかなかった
「おはようございます」新田に挨拶を交わすと同時に、自慢のパソコンを見せた
「おはよう、先生、買っちゃったんですね?ITですか、いいですねえ。でもウィルスには気をつけてくださいね」
「今年の3年生は如何ですか?微積の点数とか」
「そうですね、まあボチボチですね。数学科を狙ってるやつはやってますよ」
そこへ大田が現れ「おはようございます、未来先生パソコンですか?インターネットやるんでしょ?今日は2年3組はソフトボールですよ、よっしゃ、今日も気合入れていくぞ」
未来は大田のテンションの高いのにはついていけなかった