ブリスコーの休業
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アベルが、耳をピクぴくとうごかして、何かが来ることに気づいた。
「誰か来た」
「親父!」
よう
「例のものは?」
「地球儀を渡す」
「よくやった」
「親父、親父はどこまで知ってたんだ、今ローゼンハイムで起こってること」
「俺は何知らんよ」
「本当のことを話してくれよ。俺たちはその地球儀を手に入れるために、魔法も覚えなかったんだから。親父たちか言ってたろ、無理だと思ったなら素直に捕まれよって。あれは、いまみたいに化け物が襲ってくることを知ってたんじゃないか」
「考えすぎだ。単に俺なら力技で牢屋から出せるってだけだ。さすがにこれを見逃すほど人間を捨てちゃいねえよ。ところでお前たち、もう魔法は使えるようじゃないか」
「はなしそらさないでくれよ。偶然にしちゃできすぎてる」
「半分は知っていた。というか正確にはその半分の情報も間違っていたわけだが・・・俺が聞いていたのは、禁書庫の中に聖骸があるってことだ」
「聖骸?死体ってことか
「そう、聖者のミイラが安置されていると聞いた。それは、おそらくsお前たちが手に入れた王女の羽のように、どこかの扉を開ける鍵になるはずだった」
「どこの扉だよ」
「さあな。だが知っての通り、何らかの理由でザリエルの聖骸は失われたから、その神話の聖骸も実質的には失われていたわけだ。今日までは」
「その聖骸を、悪魔が求めているものか」
「さあな。俺は何も知らんよ」
親父はやおら立ち上がった。
「馬は用意してある。山を越えて、ここを脱出するぞ」
「俺達はいかねえよ」
「何」
『見えてんだろ、おれたちのオーラ」
「ああ」
「王女に授かったものだ」
アイツラを見捨てて、逃げるなんてできねえ
「そうか・・・好きにしろ」
親父この地球儀にカイてあるこの黒い円はなんなんあ
そtれは魔王がこの世界に開いた扉と言われている
国ぐらいの大きさがあるが
実際にひたらいている扉はもっとちいさいらしいがな・・・
光が吸い込まれるんだと
光が吸い込まれる?
そうだ