不安ばかり見てしまう
遠くに見えているうちは
遠くに見えていたから
まだ心のどこかで
安心していた
目指して
一歩を踏み出すことに
集中できて
立ち向かえたから
少しくらい大きな段差でも
踏ん張って乗り越えられさえすれば
一息つけられたから
そうやって
目指してきた場所に
少しずつ
少しずつ
近付いてこられたみたいなのに
遠くに置いていたそれが
近くに見えてくるほど
不安と焦りばかりが
膨らんでいくんだ
今度は段差
一段ではなく
階段のように
続いていくから
目指していた場所へ
門を開いてもらうための
最後の試練は
一歩ずつ
自分のできることを
って言ってられなくて
与えられたり
示された課題を
連続して
熟さないといけなくなってくるから
不安で怖くて
毎日が
重くなっていく
大丈夫だろうかって
自分の力が及ばないところまで
気を揉み始めて
駄目だった時のことばかりが
頭に浮かんできて
気持ちが悪くなってきてしまう
よく考えると
不安だらけの人生で
気付いたら
不安ばかりを見てしまう
そんな悪い癖のついてしまった人生なんだけど
ただ
今度は逃げないで
不安で怖くて、
納得行くような自分でいられなくても
挑むことからだけは
逃げないで