普通
「まぶしい」カーテンの隙間から光が漏れていたいつもは聞こえない大通りで店を開いてる人の声や歩く人の足音
「はぁー」眠気が覚めないまま身体をベットから起こしたいつもとは違う部屋にまだなれてない、明日から始まる学校、だるいながら4日前家を出て王都ガーラに来た本当はこんな宿に泊まる予定ではなかったのだが何故か寮はまだ閉まっていると言う、噂だが今年は例年より大貴族が多いらしい、その中にいずれ王になるかもしれないやつが居るらしい部屋の文句でも言われたんだろ
「めんどくさいな」その貴族のせいで今日の宿代が余計にかかってしまった……「ご飯食べに行こ」服に着替え顔を洗い歯を磨いて階段を降りた「おはよう」寮のおばさんは昨日のイメージ通り挨拶をしてきたちょうどいいからご飯食べれる場所を聞こうかな「おはようございます…」「昨日はしっかり眠れたかしら?」ご飯の話をしようとしたのだがさえぎられてしまった「はい、しっかり眠れました」「そうじゃあ良かった」「そうだ、この辺にご飯食べれる場所ってありますか?」奥に行ってしまいそうだったのですかさず聞いた「あーご飯ねーこの辺だとギルドが一番いいんじゃないかしら?」なるほどギルドは行く予定だったからちょうどいいな「ありがとうございますどう行けば良いですかね?」
「大通りをまっすぐ行けばすぐに着くわよ」「ありがとうございます」ギルドか今日登録だから大分時間がかかるんだろうな登録の間の時間にご飯食べよ。
大通りは屋台や店がたくさんあってどこからか漂う匂いはとても食欲をそそられるものだったこれなら食べる場所を聞かなくても良かったかもしれない、まぁギルドの場所が分かったからいいか。
大通りをまっすぐに歩いていたら見上げるほど高いギルドだったこっちの町にあったギルドとは大違いだった、
「でけぇーやばいな……」語彙力すらもなくなるほどの凄さだった、入り口を通り受付カウンターに行く、受付のお姉さんは結構な美人だった「今日はどんなご用ですか?」以外にも美人に話しかけられたのは初めてで少し動揺してしまう「きょ、今日は登録で」緊張で汗が止まらなかった「登録ですね字は書けますか?」「はい、書けます」書類を出されたどうやら名前と、何かあったときの責任問題が書かれている紙のようだ「こちらにお名前とあと、学生であれば学校を出来れば書いていただきたいです」出来ればと言うことは書かなくてもいいだろう。「分かりました」席に着き、以外とはやく登録が終わるかもしれないと言う嬉しさもあり、さっさと名前の欄にアドム.グレイドと書き受付嬢に渡した「はい、確かに受け取りました名前はお間違いないですか?」(結構丁寧な人だな)「間違いないです」と答えた「分かりました少々お待ちください、あとこの後に経歴調査と適正検査がありますので、ギルド内にいてください」「分かりました」ギルドからどこかえ行ってしまう人も居るのか、とはいえ時間があるしご飯でも食べよう、なかなか美味しそうな料理がたくさんある手軽に食べれるサンドイッチにしよう「すいません、ドボルグのサンドイッチください」「はいはい、ちょっと待ってね」なかなか繁盛してて忙しそうだ、ギルドの受付の人は容姿が整っていたり秀でた才能がある人しか入れないと言われているが、本当にその通りなんだな、
「はい、ドボルグのサンドイッチだったよね?」「そうですよ」
以外にも話を聞いてたらしいサンドイッチが出てきた「ありがとうございます」それを受け取り空いている席に座っためちゃめちゃに美味しそうなサンドイッチだ2つに切られていて肉はあげられている肉汁がたっぷりでこぼれているゴクリ「いただきます」一口食べた「アツッうまっ!」この世のものとは思えない美味しさだパンも美味しい塗られているちょっとピリ辛なソースも尋常じゃないくらい美味しい!やっぱ王都は美味しいものがたくさんあると聞いていたが、想像を優に越える美味しさだった!
はぁーおなかいっぱいだ、なかなかなボリュームだった「ごちそうさま」そろそろ登録がすんでるかなと思い受付に戻った、「すいません終わりましたか?」「あっ探してたんですよどこ行ってたんですか?」どうやらご飯を食べているあいだに終わってたらしい「すいませんご飯を食べていて」「しっかりしてくださいね、では、登録がすんだのでこちらで適正検査をしてください」「あれ?経歴の方はいいんですか?」「経歴の方はこちらでもう調べさせていただきましたので、もう大丈夫ですよ」「あ、そうですか早いですね、ははー」本人が居なくても経歴が分かってしまうのか、絶対にギルドを敵にまわしてはいけないな…
「はい、じゃあここに来てこのガラスに手を当てて目をつぶってください」(ふーんガラスに手を当てて目を閉じるのか、)適性検査が終わると紙が出てきた、「へー凄いですね!適正4つもありますよ!全部こちらでは把握できてないものですね……後で調べておくので今日の夜くらいにまた、いらしてください」「へぇーそんなに適正あったのか」今まで適性検査をしたことがなかったから自分には適正が無いのかとずっと思っていた、「適性検査したこと無かったんですか?」「そうなんですよしたこと無くて適正無いのかなって思ってたんですよね、そうだ、この後ってクエスト受けても大丈夫ですか?」「そうですね、アドムさんのランクは今のところFなのでFランク欄にあるクエスト紙をみて、クエストを受注して行ってください」なるほどランクがあるのか、向こうでは信頼できる奴に倒した魔獣を渡して金にしてもらってたのだがこっちではそれが出来ないのか「換金する分にはランク以上の魔獣でもいいんですか?」「かまいませんが、出来れば危険をおかしてほしくはないです、あと、魔獣は、次期によっても価格が変わってくるので目安である魔獣次期価格表が、クエストボードの隣にありますので良く次期をみて、薬草を採ったり狩ったりしてください」んーなるほどなぁ別にランク以上の魔獣でもいいのか、次期もあるのかあいつにそんなこと言われたこと無いんだがなぁ、(後で帰ったときに問い詰めるか、)「分かりました!ありがとうございました」「あ、あと適正の結果を出しとくので夜にもう一度来てくださいね」「あ、はい分かりました」受付嬢は笑顔で手をふっていた。
ランクFかぁーどれも薬草をとか、草系ばっかだなぁーまぁ、ランク以上でもいいって言ってたし今日の宿代くらいは稼いどきたいな、今日の宿代がちょうど300リルだから薬草10本1束につきだいたい15リルつまりふーんたくさん必要ってことだな、よしっ!偶然現れたって事にして、リグーを狩りに行こう!決まった!じゃあ薬草クエスト受注してくるか、「すいません薬草クエスト受注したいですけど」「分かりました、けど薬草は別に受注しなくても1束持ってきてくれれば換金できるよ他のもだけどでも、競争率の高いやつは、持ってこないと他の人と被っちゃうからね、そういうのの責任はギルドじゃなくて本人同士だからめんどくさいよ」へーそうなのか、つまりランクが上がれば上がるほどクエストの受注をしなければならないと、要領がいいな高ランクであればあるほど危険だからクエストの受注でどこに行ったかを確認してるのか、「分かりましたありがとうございます」よしっ!さっさと出掛けて戻って来ないとなごごは出来れば寮に行きたいし、じゃあヨグの森に行くかぁー。
よし薬草は結構あるな10本採るか何か紛らわしいのがたくさんあるな、薬草は冬に弱いから春とか温かい時期にしか採れないんだよなっと10本採れたしリグー探そうかなっと、ここは平野だからなかなか居ないな森の方の湖の周りとかに居るはずなんだけどなー?ん?何か居るな……リグーより茶色いからもしかしたらドボルグかもな、音をたてずに近付いて上から首を狙って一撃でっ、ピギィー…ドボルグの悲鳴が響いた、ふぅ…リグーではなかったけどドボルグの方が一定の価格で売られているし需要も高いしなかなか値段は下がらないどんな料理にも使えるし皮は初心者の冒険者には人気だ何しろ皮は安くて加工しやすいし、以外と頑丈だと定評がある内蔵も鮮度が良ければ買い取ってもらえる。
「戻るかまだ午前だし、午後には寮に行って荷物と部屋の確認をして、出来れば一人部屋がいいんだよなぁ」はぁ、でも、一人部屋に出来るのは貴族限定だからなシビアな社会だ、「おい、そこのギルドカードを見せろ」門前の兵が来た「どうぞ」首に下げてあるギルド登録者である証拠となるギルドカードを見せた、「ずいぶん低ランクなのによくドボルグを狩れたな」何か言うと面倒だからな「運が良かったんですよー」「そうなのか、よかったな!通っていいぞー」「ありがとうございます」結構いい人だったな、見た目では判断しない方がいいとはこの事だな。まず解体所に行こうギルドの隣にあるし、「すいません、解体したいんですけど、出来ますかね?」「ほぉー始めてみる顔だけど一人でやるのか?」「はい、自分の家では解体してたんで出来ますナイフ貸してください」「分かった、ナイフは自分の使った方がいいんじゃないか?金かかるぞ」まじか、金かかるのかいや、でもこういうところのはだいたい全部研いであって切りやすいんだよなぁ「いくらですかね50リルくらいだと嬉しいんですが…」「そんなにしないよ30リルだよ」おー以外と安いあのボロ宿の十分の一とはな、「じゃあ貸してもらいます」「いいぞ、こんなかから好きなの選べ」全部一緒な感じだ研いであるみたいだ、ナイフがたくさんは行った箱から一つ手に取り作業を始めた、まだ鮮度がいいから内蔵も買い取ってもらえそうだ薬草15リルにドボルグ各部位でだいたい合わせると1500リル位にはなるだろうか?とか思いながら解体は終わった。すると解体所のおじいさんが「お兄ちゃん、解体上手だねぇ良ければうちでバイトしない?そんなに上手に出来るんだったら忙しいときに手伝ってもらいたいね、年明けとかたくさん持ち込みがあるんだよ結構給料もいいからさせめて年明けだけでいいから考えといてよ!」だいぶ突拍子もないことを言ってきた、「そうですね、考えておきます!」とりあえずこういっとけばだいたい大丈夫だと、経験上思う…多分。
その後ギルドに行き薬草とドボルグ各部位を換金した、予想より少し多くもらえた、初報酬は上乗せされるらしい1800リルだった!「ふふーん」上機嫌で鼻歌を歌いながら宿へ帰った、自分の荷物はだいたいが寮に届けてあるので、と言いたいが配送にも金がかかるので必要最低限の物を両手に抱えながら持ってきた
本当に貴族が羨ましいな、とか思いながら寮へ向かった。
寮は結構混んでいたやっぱり思った通りどこぞかの貴族が何かしたらしい、本当に訳が分からない貴族はどうして良い環境で育っときながら変になるんだろうな?不思議で仕方がない、寮のカウンターに居るに人に名前を教えた「あー君が例のアドム君かぁ学園長から色々聞いてるよ、これから授業で会うのが楽しみだよ、ちなみに君の部屋は503号室の相部屋だよ、まだ相手は来てないと思うけど仲良くねー」と、わざわざ一人部屋ではないことを教えてくれた、まぁ、自分は何故か特待生として入るため確実に4人部屋は免除となるんだよな、まぁ、こっちが男子寮で学園の向こう側が女子寮となっているため男女間でもめることはほぼ無いと言う(寮内では)でもたまに連れ込むやつが居るらしいそんなことしたら一週間以上の寮だけ生活(自室のみ)と言う地獄のような期間がもうけられるただ寮内では、英雄と称えられるらしい。
「あ、そうだ、学園長が読んでたから学園長室につれてってあげるよ部屋に荷物おいたらここに来てね」……学園長からの初日呼び出し、地獄だなさっさと終わらせよう夜にはギルドに行かなきゃならし、階段をめっちゃ登り自室に着いた何故かこの期間だけエレベーターが壊れてるらしい。部屋はとてもきれいで染みでも作ったらいくら請求が来るか分からないレベルの白さだった、いかにも貴族が好きそうな金と銀の装飾が施されていた。両手に待っている荷物を高そうな絨毯の上に置き飛行を使いながら階段を降りた、「おっ、早かったね以外とじゃあ行こうか」「分かりました」はぁ、学園の中が早めに分かるのは良いとして問題は学園長なんだよな、自分がここの学園に入ることになったのもあの人のせいだし本当だったら今ごろは学校に行かずに冒険者として生計を立てて生活するつもりだったのに、どこから情報が漏れたのかは、しらないがある日突然家に来た、でうちの学園の試験免除するからうちに来てと言ってしまえばスカウトをされた、そこまではよかった学費も免除しようと言われたのもよかった、問題はそこからだ、確かに確かめなかった自分も悪いが学費免除が1学期だけとは思わなかったしかも、特待生って、何かの間違いだと思って届いた紙を何回も見た、学園長には、入っても良いけどこっちも条件があると言い何個か出したんだが全部見事にスルーあり得ないだろ!「おーい、着いたよ学園長室」はっやばい、我を忘れていた気をつけよう「あ、ここなんですか、なんかすごい扉してますね」学園長室の扉は他と違いめちゃでかくダークブラウンに金の曲線が複数重なっている装飾があったこの扉一つで家が買えそうだ、「まぁ、ここ学園長室だからね他のとは違って間違えて入らないようにってのもあるけどだいたいが学園長の趣味かな」「…へーそうなんですか、」趣味なのかこの扉……「じゃあ、開けるからねー」ガチャ学園長室の中もだいぶ趣味全開の部屋になっていた「すごいよねぇこの部屋、いつ見ても変だよ」「ずいぶんダイレクトに言いますね」「だってこの部屋見て変じゃないと思う?」「確かにこの部屋は変だ……変わっている部屋だ」
ゴホン「悪趣味な部屋で悪かったな」聞こえてたらしい、隣の人も可哀想にな、本当の事を言ったばっかりに……「おい、聞いてるのかアドム.グレイド!」え、自分に言ってるのか?え、でも隣の……居ないっ!嘘だろ!さっきまで、「無視か、入学はまだ正式にはしてないが失礼じゃないか?人の部屋を悪趣味だと言ったり、」
やばい、何か誤解されてる「違うんですよ自分はそんなこと言ってないですよさっきまで居た案内係が……」「言い訳はよせ!」
えー嘘だろどうにもならないじゃんどうせあの人のこの会話をどっかで聞いてんだろうな次会ったら合法的に闘技場でボコそう!
「っていうか何のようですか、学園長」「まー部屋を悪趣味だと言った件は今回の言うことを聞いてくれれば許してやろう」
はぁ、あのクソやろう絶対に許さない「何すればいいんですか?」まぁ、でも学園のごみ処理とかだったら聞いても良いかもな、「明日の入学式の代表挨拶をしてほしい」……は?「すいません耳が悪くてもう一度言って頂けますか?」「かまわないが、明日の入学式の代表挨拶をしてほしいんだ。」え、「なんで自分なんですか?」「お前が一番優れていると私が判断したからだ!」はぁー?え、今なんて?代表挨拶がどうのこうのとか「おーい、やってくれるだろうが私も明日の件と今日の件とで忙しい、明日の挨拶の紙を渡すから、自分で考えても良いが代々これでやっているためこの紙を渡しとくじゃあ、頑張ってー」「え、ちょい待ってくださ…」バタン……、あり得ない嘘だろ、代表挨拶なんてしたら貴族に目をつけられるまぁ、問題ないけど、問題あるぅーどうすれば良いんだぁ、