表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/76

出会いと小銭

 獣人の男がネズミをくれると言うので、有難く頂くことにした。もう今日の戦闘は疲れて無理そうだ。


「協会に行くんだろ?持ってってやるよ」


「俺が女なら惚れてるね!じゃあついでに三匹頼むわ、俺は貧弱なんで」


 男は笑いながら「何がついでだ何が」と言いながらネズミの尻尾を三匹分掴んで背負った。




 俺たちはお互い事を紹介しつつ、雑談などしながら街に向かう。


「俺はアキラ、今日ハンターになったばかりだ。宜しくな」


「おー、今日なったばっかか。俺はルフだ。いつもは仲間とエイリアン退治やってんだ」


「ほほう、仲間とな。可愛い女の子は居るのか?」




 気になって聞いてみたが、反応は苦笑だった。


「まず金を稼ぐ方法とか言い残るコツとかじゃなくて、女かよ」


「そりゃあ、そういった事も聞きたいが、まずは目の保養だな」


「安心しろ、お前と一緒で土臭い女とガキみたいな女がいるぞ。あと鉄臭いおっさんだな」




 どこに安心していいのか分からない。あと俺の体、土臭い?水とかあれば体洗いたいなぁ。












 その後、エイリアンに出くわすこともなく街に辿り着いた。


 蛙のおっさんが居たので、売れるか聞いてみよう。


「ようおっさん、これネズミいくらで買い取る?」


「よう兄ちゃん、生きてたか。四匹か?なら銅貨二枚で良いなら買ってやる」




 飴玉と一緒かよ。超デフレか。取り合えずルフに目で聞いてみると、そんなもんだろとうなずき返された。しょっぱいなぁ。


「ならそれで頼むわ、また何かあったら買い取ってくれ」


「あいよ、毎度あり。またきな兄ちゃん」




 ルフのお陰で金になったので礼を言うと、気にするなと返される。良い奴だなホント。


「アキラ、協会に行ったら俺の仲間も紹介するぞ。」


「ああ、女の子を楽しみにしてるよ」と返すと、あんま期待すんなよと返された。




 目の保養と心の保養は大事やねん



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ