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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
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閑話 お泊り

体調を崩した次の週末の土曜日。

高木さんとハナちゃんが午前中からやってきた。


「まだ病み上がりなのですから無理しないでくださいね。」

と言ってお昼ご飯を作ってくれる。

もう1週間たっているから大丈夫だと言っているのだけれど聞いてくれない。


仕方がないので、庭で水まきでのしようか・・・


そして、夜ごはんも一緒に食べた夜8時半くらい。

そろそろ送っていきましょうか、と声をかける。

「・・・そうですね。」

と返事をする高木さん。


そこで、ハナちゃんを探そうとするのだがなかなか見つからない。

「ハナちゃん?どこー?」

「ハナちゃーん。出てらっしゃい。」


2人で探し回るが見つからない。

すると雫が、ついてこいという感じで階段から「にゃー」と呼んだ。


雫が入っていったのは書斎に使っている洋室。

洗濯物を部屋干しにしているので、高木さんに入ってもらうのはちょっと恥ずかしい。


その書斎スペースの奥にある机の下をのぞき込む雫。


かがみこんでのぞき込むと奥に光る二つの目。

ハナちゃんはここに入り込んでいたらしい。

「ハナちゃん、出てらっしゃい。」

声をかけても、出てこない。

手を伸ばすのだが、奥のほうなので手が届かない。

----

”あんた、出てきなさいよ”

ここは私も入り込めないくらいに狭い場所。

”やだ!”

”なんでよ、でてきなさい。”

”出ていかない”


この子猫、全然出てこない。

聞き分けがないったりゃありゃしない

----

暫く声をかけたのだが、全然出てくる気配がない。

おやつで誘う出そうとしてもダメだった。

もう時間は9時を過ぎて10時近くなっている。


「出てきそうもないですね。」

「困りましたね、もうこれは泊るしかないでしょうか。」

「そうですね、(ハナちゃんを)泊めるしかないでしょうか?」


仕方なく1階に降りる我々。

ハナちゃんはこんなに聞き分けない猫だったっけ・・・

結構頭の良い子だったと思ったんだけどなぁ。と思っていたら・・・


「じゃあ、お風呂お借りしてもよいでしょうか?」


は?


----

ハナちゃんは、高木さんがお風呂から出てきた頃現れた。

高木さんにスリスリとすり寄っている。なでてもらって、ご満悦だ。

”御主人!頑張ったよ!”


まさか2人で示し合わせてたわけじゃないよね?

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