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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
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発熱① 雫Side

ご主人が朝起きたと思ったらリビングに来てすぐまた寝室に入っていった。

私も寝室に向かう。


ご主人は寝ていた。

なんとなく苦しそう。


大丈夫だろうか。

心配だな。

とりあえず私もご主人の隣で丸くなる。


ご主人は荒い息をしながらもずっと寝ている。


夕方、ご主人が起きだした。

私に気が付いているのかどうか。

ふらつく足取りで、リビングに向かう。

「にゃあ~」(大丈夫?)

問いかけても気が付いていないようだ。

私のご飯を補充している。

そんなことより、ご主人のご飯は?


「にゃあ~」(大丈夫なの?)

まったく聞こえていないようである。

不安になってきた。


そして


リビングを出た廊下で、ご主人はいきなり倒れた。


倒れて横になっているご主人の横で、私は鳴き続けた。

「にゃあ!にゃあ!」(ご主人!起きて!)

「にゃあ!にゃあ!」(ご主人!起きて!)


誰か、助けて。

ご主人は全く身動きをしない。


嫌だよ。


誰か助けてよ。


私は鳴き続けるしかなかった。


「にゃあ~!にゃあ~!」(だれか!助けて!)


誰か、助けて。

ご主人が・・・ご主人が・・・・

「にゃあ~!にゃあ~!」(だれか!助けて!)


嫌だ

ご主人がいなくなるなんて、絶対に嫌。


誰でもいい、ご主人を助けて。


不安で、悲しくて

でも鳴き続けるしかなくて。

でもご主人は全く動かなくて。


不安で。。不安で。。




その時、玄関の扉が開いた。




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