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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
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お迎え

携帯にメールだ届いた。

高木さんからだ。

高田さんのお母さんの手術も無事終わり、戻って来るそうだ。

明日、ハナちゃんを迎えに来るとのこと。

夕方にはなりそうだ。


「ハナちゃん。ハナちゃんのご主人が迎えに来るそうだよ。」

「ニャー!」(嬉)

うれしそうである。


----

次の日の夕方、高木さんが来た。

お土産のお菓子をいただいた。

「気を使わなくてもいいのに。」

「いえ、お世話になったのですから。」

「それで、お母様の容体は大丈夫ですか?」

「はい、手術も成功して、あとは体力の回復を待ってから退院だそうです。」

もう少しゆっくりしてくればいいのにとも思うのだが、いろいろあるらしい。


ハナちゃんがやってきた。テッテッテ走ってきて高木さんの膝に飛び乗る。

「ハナちゃん元気にしてた?お待たせー。」

「ニャー」(嬉)

高木さんに頭を擦り付ける。

高木さんは驚いた顔でこちらを向いて言った。

「いままで、こんな鳴きかたしたことが無かったですけど。」

「ごめんね、雫がいろいろ教えていたみたいで。」

「ニャー。」(楽しかったー)


部屋の入り口では、雫が やれやれ、やっと解放される といった顔でみていた。


----

「高木さん、それでは送っていこうか?」

「はい、ありがとうございます。そういえば夜ごはんはまだこれからですか?」

「はい。そうですけど?」

「よかったら御馳走しましょうか?」

「いや、外食は・・ハナちゃんもいるしね。」

「それじゃあ、どうしましょうか・・・よかったら私が何か作りましょうか?」

「いや、それはさすがに悪いですよ。」

「ハナちゃんを預かってもらったお礼ですよ。」


高木さんにありものの材料で夕食を作ってもらった。

美味しかった。


そういえば、久しぶりに他人に作ってもらったご飯。いつ以来だろう・・・


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