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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
69/132

いたずら 雫Side

この子猫に教えなきゃいけないことは多い。


”夜はちゃんと寝ること。間違ってもご主人を起こしたりしちゃだめ。”

”えー、何でですかー?”

”ご主人が寝不足になって、病気になっちゃ困るでしょ。”

”はぁい”

”それから朝はちゃんと一緒に起きること”

”えー”

”爪とぎは、ちゃんと爪を砥ぐ場所で砥ぐこと。壁とかソファでやったらだめ”

”はぁい”

これは、何度言ってもなかなか治らない。爪を砥ごうとする直前に見つけて、なんどもひっぱたく。

”電線をかじっちゃだめよ。感電して死んじゃうから”

”はぁい”

”人間の食べ物とか、落ちているものとか食べちゃだめよ”

”はぁい”

この子はお母さんに教わってこなかったのかしら。


”それから・・・・

 ご主人たち人間には にゃあ と鳴かないと話が通じないわよ”

”えー、そうなんですか?”

”いままで気づいてなかったの?”

そういえば、この子が鳴いているところ見たことなかったわね。


----

ご主人が出かけているとき。縁側でまったりしていると、あの子がやってきた。

”ししょー、あそぼー”

”今、眠いからダメ”

”じゃあ、これ破いていいですかー?”

障子を見ながら言う。

”絶対にダメ。それやったら猫パンチ100回”

”えー。。。じゃあこっちは?”

襖を見つめる。

”絶対にダメ、はたくわよ”

”えー、じゃあ《《いたずらできない》》じゃないですかー”

あんた、ダメなのわかっていっているわね。

というか、いたずらすること前提?

”えーつまんない、つまんない、ちまんない、つまんない・・・”

ちょっと噛んだわね。


でも、うるさくてたまらない・・・


はぁ


ため息をついてどうしようか考える。

”つまんないよー”


ほんとまだ子供だから困る。


”じゃあ、これ”

”これ?”

ティッシュBOXに連れていく。

この白いの引っ張ってみなさい。

”はあい。。。出てきた。あー白いの出てきたのにまだあるー。おもしろーい”

夢中になってティッシュを引っ張り続ける。

あたりはあっという間にティッシュだらけ。


”わあい、いっぱいだー”

今度は畳に散らばったティッシュの中を走り回ったり。ちぎって遊んだり。


あぁ。ご主人が帰ってきたらどんな顔するんだろう。

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