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ご主人というもの
雫は、私がご飯を食べ始めるまであまりご飯に口をつけない。
それをハナちゃんは困惑したように見つめる。
「いただきます。」
ようやく雫もご飯を食べ始める。
うん、どっちが主人かわからないね。
ご飯を食べ終わると、雫は和室のほうに今日も向かう。
ハナちゃんもその後をついていく。
ほんとに仲良くなったね。
安心だ。
TVを見ていると、そのうち雫がやってきた。
ハナちゃんもついてきている。
「にゃあ!」(早く寝なさいよ)
するとハナちゃんも小さな声で鳴いた
「ニャア・・・」
ハナちゃんが鳴いたのを初めて聞いた。
雫の真似をしだしたらしい。




