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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
64/132

預かる 雫Side

その日、見慣れないキャリーをもってご主人は帰ってきた。

なにやら、あの女のにおいがする。

最近、ずいぶん多いんじゃない?


気になる。


すると、なにやら2階の洋室を閉め切ってしまった。

いままで、そんなことはなかったのに。


2日ほど、そんなことが続いた。

毎日、なにやらご飯を持っていっているようだ。

何かの気配がする。


あやしい・・・


3日目。

ご主人が洋室に入ろうとするのを、向かいの寝室でみていた。

すると、空いた扉の隙間から、黄色い何かが飛び出てきた。


それは、まっすぐ寝室のほうに走ってきた。


「あ!ハナちゃん!ダメ!」

ご主人が止めるのも聞かずそれはこっちに走ってきた。


そして、私の前まで走ってきて、驚いた顔をしてSTOPした。


黄色い顔した子猫。


あの女のにおいもするわね。

気に食わない。


だけど、その子猫はよりにもよって、私にとびかかってきた。

「ふるる~!」(カクゴしろ~!)


あぁ、昔はお母さんに同じことしたなあって思いだした。

だからお母さんと同じことをした。


バシッ

猫パンチを頭に。


その子は涙目になった。

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