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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第2章
57/132

家族 雫Side

ようやく、お客さんが帰っていった。

うるさいのがいなくなって、せいせいした。


「にゃあ~~~!!!」(慰謝料を請求する!!)

「はいはい、機嫌を直してよ」

ケージの上に、フリーズドライの胸肉。

最近気に入っているおやつだ。

「にゃ!」(もっと!)

「はいはい」


うむうむ。ちゃんと量を増やしてくれた。

分かっているじゃないの。


その夜、ご主人は私をなでながら言った。

「高木さんがね、雫と私はペットと飼い主じゃないんですねって言っていたよ。」

何を言っているのだろう?

当り前じゃない。


「猫を迎えるってことが、ようやくわかったみたいだね。」

そうよ。

私とご主人は対等な立場。

というよりも、ご主人は私が守らなきゃならない存在。

何を勘違いしていたのかしら。

「猫を飼うかどうか、もう少し考えるって。まぁ中途半端な考えではだめだから、ちゃんと考えてどうするか決めるのはいいけどね。」

あの女はあの女。

勝手にすればいいわ。

「それまで、また見に来ていいかって聞かれたよ。」


なんですって・・・!!


しっぽをぱたっと振ってしまう。

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