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鈍感?
「昨日はありがとうございました。雫ちゃん、ほんとにかわいいですね。」
「いえいえ、参考になったかな?」
職場で、高木さんが話しかけてきた。
でも、雫は高木さんのことが気に入らないようなんだけど・・・
「はい!また雫ちゃんに会いに行ってもいいですか?」
「うーん、一応独身男性の家なので、誰かと一緒ならいいけどね。」
「はい、わかりました。」
ほんとにわかっているのかな?
「今度行くときは、ちゅーるみたいな雫ちゃんのご飯とか持って行ったほうがいいですか?」
「いや・・・雫はご飯やおもちゃではつられない性格なので・・・」
うーん、高木さんは雫に嫌われていることに気づいていないな。
やはり、猫の気持ちは猫と暮らしていないとわからないのかな。




