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エピローグ 雫Side
あの日から
私は、ご主人のために一生懸命頑張った。
「なぁぁ・・・・」(朝よ~起きなさい)
「にゃあーー!」(ご飯にしないとだめじゃない。)
「にゃあ~~」(夜更かししちゃダメよ)
ご主人は、あの日以来ぼーっとすることが増えた。
そんな時は、ご主人に寄り添って横になるのだ。
するとご主人は私の背中をなでてくれるのだ。
「雫、いつもありがとうね。」
大丈夫、きっといつまでも私はご主人と一緒にいるよ。
だから悲しまないでね。
あの日から、私の日課が一つ増えた。
毎晩、ご飯を食べた後に縁側に行って毛づくろいをする。
いつか、あの日のように奥さんが来ないかと思って。夜空を見上げる。
奥さん、約束通りご主人を守るからね。
だから、いつかきっと会えるよね。
さて、そろそろご主人を寝かしつけないとね。
そして今夜も
私はご主人に早く寝ろと催促するのだ。
一章完結です。
閑話のあと、まだ続きます。
よろしくお願いします。




