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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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閑話 出会い 奥さんSide

「ペットを飼いましょう。」

旦那さんにそう宣言した。

「犬と猫とか?」

「そうねえ、犬なんかいいんじゃない?トイプードルとか。」

実はかなり検討済みである。

「じゃあ、あとでペットショップを見てみる?」

買い物ついでに。よく行くショッピングモールにあるペットショップに行ってみることになった。

その時の旦那さんは、仕方がないなぁといった感じである。


◇◇◇◇◇◇

結婚して5年くらいたったころであった。

マンションを購入して、1年ちょっと。

旦那さんは仕事が忙しいみたいである。

毎日、帰りが遅い。


うちの旦那は優しい。

そして、すぐに無理をしてしまう。

仕事に忙しくストレスが溜まっているようであり、疲れがたまっているようだ。

でもそれを口に出すことも無く、文句も言わない。


うちの旦那はやさしい。でも精神的に強いほうではない。


心配である。

何かストレスを発散できる方法は無いのだろうか。


なんとなく見ていたTVでペット番組をやっていた。

そうか、ペットなんかどうだろう。さいわい、うちのマンションはペットが飼える。

早速ネットでいろいろ調べてみた。

猫は、抜け毛が大変?それは困るかしら。

犬も抜け毛がありそう?トイプードルは抜け毛が無いらしい。

そうか、お散歩もできるし、トイプードルは良いかもしれない。

つぶらな瞳がかわいいし。

◇◇◇◇◇◇


ペットショップには複数のトイプードル。

「わー、この子もかわいい。見てみてー。」

旦那さんに見せてみる。でもなんか反応が薄い。


そうこうしていると、旦那さんはあるケージをのぞき込んでいた。

中にいる子猫と見つめあっている。

それこそじーーっと。


「どうしたの?」

「いや、ちょっと気になってね。」

ケージには”ラグドール”というラベルが貼ってあった。

店員が寄ってきて話しかけてきた。

「こちらはラグドールと言って長毛種の猫になります。かわいいですよ。」

「えー。長毛種の猫って抜け毛が大変らしいよ。やめたほうがいいんじゃない?」

とりあえず反対してみた。猫は抜け毛が大変で洋服がすぐに毛だらけになるらしいしね。


◇◇◇◇◇◇

帰ってきて、ペットをいろいろ調べるついでに、とりあえず”ラグドール”という種類の猫についてネットで検索をしてみた。


すると、あるブログに引き込まれた。

ラグドールの猫の生活を紹介するブログ。その猫はつぶらな瞳でまるで人形のようである。

「うわぁ、ナニコレ。かわいすぎる。」

「何を見てるの?」

旦那が聞いてきた。

「”ラグドール”で検索したら出てきたんだけど・・・とっても、かわいいの。」


その後、そのブログに夢中になった。

「やだ、かわいい。でも抜け毛とか猫は大変っていうからなぁ・・・」

すると旦那が調べてくれた。

「近くにラグドールのブリーダーさんがある見たいだけど行ってみようよ。」

「そうね、見るだけ見に行ってみましょう。」


1週間後に行ったそのブリーダーさんで、雫と出会うことができた。


雫は旦那さんのことが気に入っているらしい。

旦那さんのことが自分のご主人と思っているのか、よく話しかけている。

「にゃ~。」

「雫、ご飯だよ。」

「にゃ~。」

まるで会話をしているようである。ほんとに頭の良い子である。

雫がうちに来てくれてほんとによかった。

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