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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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引っ越し 雫Side

ある日、ご主人と奥さんがお出かけから帰ってくると、私にこう言った。

「雫、引っ越し先が決まったよ。」

奥さんが嬉しそうにしている。

引っ越しって何だろう??


どうやら違うおうちに移動することらしい。

「これで、ご主人も早く帰ってこれるようになるよ。」

そうか、それはうれしい。

最近、ご主人は家にほとんどいなくて遊んでくれなかったからなぁ。

奥さんは、毎晩寂しそうにしていたし。


そして、引っ越し当日。

ご主人の車の後部座席のキャリーに入って、新しいおうちに移動していた。

「にゃあ~。」(ねぇ、まだなのー?)

「もうちょっと待ってね。」

ご主人に言われる。

「にゃあ~。」(あとどれくらい?)

「もうちょっとだよ。」


そんなやり取りをしていると、新しいおうちについたみたい。

家具も何にもないおうちでキャリーから出してもらった。

広いおうち。とっても広い。

それよりも驚いたのは、窓の外を見た時だった。

今まではベランダのコンクリートしか見えなかった外。

このおうちでは、庭があって木がある!


あ!!鳥さん!!

庭の木に何匹かの鳥がとまって、”チチチ・・”と鳴いていた。

お外の風景に夢中になって眺めてしまう。


私は、このおうちがとっても気に入った。


ちなみに階段というものは初めて経験した。

夜中に足を滑らせて、鼻をぶつけて鼻血を出したのは内緒の秘密である。

どんくさいわけじゃないんだからね!


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