日曜日の朝
朝7時。耳元で命令口調。
「にああぁ~~~」(起きろー朝だぞー)
ううむ眠い。
「今日は日曜だよ・・もう少し寝るよ・・・」
すると、うちの猫は”しょうがないなあ”といった顔をして、私の横で丸くなる。
顔はこちらに向いたまま。
”世話がやけるなぁ”といった表情を隠すこともなく左手の上に顎を乗せ見つめてくる。
うちの猫の名は”雫”。
家での呼び名は”雫””お嬢さん””お姫様”。どれにもちゃんと反応する。
種類としてはラグドール。もう14歳になる。
非常に頭の良い猫で障子も襖も壁にも爪痕を立てたりしない。
借家に住んでいる身としてはありがたい。
雫は、この家の主は自分と思っているらしく、いろいろと要求してくる。
「にゃあー」(早くご飯をよこせ。)
「ウニやあ・・」トイレをきれいにしろ。
「バリバリ...ウニいい」爪とぎが気に食わない。
「ふるるる・・・」(ほこりがここにある。掃除をしろー)
もう、長年の付き合いでなにを言っているかほとんどわかる。
「はいはい、すぐにやりますよ。」
猫にこき使われているような気になりながらも、相手をしている。
なんとなく。こちらの言うことも理解しているような気がする。
「ちょっと待ってね。すぐできますよ」「くるる...」
「ご飯できたよー」「にゃあーーー(喜)」
本当に頭の良い娘で助かる。
でも、彼女には感謝している。
本当に、つらい時にはそばにいて慰めてくれたりもしてくれたのだ・・・