ケージ 雫Side
2段に分かれたケージを購入し、下の段にはトイレとベッド。
それが私用のスペースのようだった。
”え~~”
不満である。基本出来に私は自由を好むのだ。
ご主人たちは夕方に猫じゃらしで遊んでくれたが、夜になるとケージに閉じ込めた。
おそらく、ここで寝ろということなんだろうけど・・・
「にゃあ・・・にゃあ・・・・にゃあ・・・」(出してー。出してー。出してー)
うーん出してくれない。
泣きつかれた私はいつのまにか寝てしまった。
しょうがないよね、まだ子猫なんだもん。
2日目、やはりケージに入れて閉じ込められたが、今日こそ出してもらおうと思った。
「にゃあ~。にゃあ~。にゃあ~。」(出せー。出せー。出せー)
奥さんが根負けしてケージから出してくれた。
なにしろ、お母さんにしつけられたことを実践しなくてはならない。
お母さんいわく
”人間の飼い主は、猫と一緒に寝ると喜ぶので、同じ部屋で寝てあげなさい。”
頑張る・・・!!
ご主人と奥さんの寝室に猫用のベッドを置いてもらった。
”わあい”
「一緒に寝たかったのよ。寂しかったんじゃない?」
奥さんはそう言って、こちらを見てきた。
いえ、お母さんの教育の結果です。
眠くなった私は、猫用ベッドで丸くなり眠りについた。
私はまだ小さいから昇れないけど、そのうち、ご主人と奥さんのベッドに昇って一緒に寝られるかなぁ。




