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ケージ
雫を迎えるためにいろいろ準備していた。
2段に分かれたケージを購入し、下の段にはトイレとベッド
上の段には食事場所を設置。
基本的にはケージで生活をさせて、遊ぶ時だけ出してあげる・・・・予定だった。
これも、本を読んで検討した結果であった。
しかしながら、その考えはあっという間に断念することとなる。
雫を迎えて、一日目の夜。寂しいのか暗くなって寝るまで雫は鳴き続けた。
「にゃあ・・・にゃあ・・・・にゃあ・・・」
2日目、やはりケージに入れて寝てもらおうとしたけど、やはり鳴き続けた。
「にゃあ~。にゃあ~。にゃあ~。」
あたかも、”出せー。出せー。出せー”といった感じ。
奥さんが根負けしてケージから出してあげることとなった。
寝室に猫用のベッドを置くと、どや顔でやってきて丸くなる雫。
「一緒に寝たかったのよ。寂しかったんじゃない?」
奥さんはそう言って、雫を眺めるのだった。
うーむ。ラグドールは鳴かないんじゃなかったっけ?




