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出会い① 雫Side
私が生まれたのは、家族や兄弟がたくさんいるところだった。
お母さんのおっぱいを飲んで寝るだけの毎日(ケージの中)から、ちょっと外部(お部屋の中)に足を踏み出した。
そこには、お母さん以外にもたくさんの家族がいた。大きな雄猫や雌猫。おかあさんによれば、お母さんの兄弟やお婆さん・お爺さん。
兄弟たちはそんな大きな猫たちに早速甘えていく。
「「遊んでー・遊んでー。」」
私は、そんな兄弟たちを部屋の隅で眺めている。
大人の猫たちは迷惑そうな顔をしながらも、子猫たちの相手をしてくれている。
ふうん、みんな優しいんだ・・。
そんなとき、ある弟の猫がトイレではないところでおしっこをしてしまった。
お母さんはてってって・・とやってきて、その弟の頭を・・・猫パンチした。
”ばしっ”
弟は涙目になってしまった。
ちなみに畳で爪を砥ごうとした妹も猫パンチされていた。
うちのお母さんはスパルタ教育であった。
おおこわ・・・・




