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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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出会い①

今日から過去編です。

「ペットを飼いましょう。」

奥さんが唐突に言ってきた。

なんでだろう?理由が不明である。

「犬と猫とか?」

「そうねえ、犬なんかいいんじゃない?トイプードルとか。」

なるほど・・・この間、サッカー選手が愛犬である黒いトイプードルと遊んでいる動画を見ていたよね。

「じゃあ、あとでペットショップを見てみる?」

買い物ついでに。よく行くショッピングモールにあるペットショップに行ってみることにしよう。

幸い、うちのマンションはペットを飼ってもよいのだから。


◇◇◇◇◇◇

そのころ、結婚して5年くらいたったころであった。まだ30代後半。

マンションを購入して、1年ちょっとである。

仕事はそこそこ忙しい毎日であった。

共働きの夫婦。子供は無し。今どきはよくある家庭ではないだろうか。



◇◇◇◇◇◇


ペットショップには複数のトイプードル。柴犬なんかもかわいい。

「わー、この子もかわいい。見てみてー。」

うちの奥さんは子犬に夢中である。

どの子にするか、すでに迷っているようである。


その姿をほほえましく見ていた私は、ふとあるケージが気になった。

そのケージには白い子猫がいてこちらをジッと見つめていた。


え?

そんなに見つめられる理由がわからず、見つめ返すと相手はゆっくりこちらに歩み寄ってきて”鳴いた”。

「ふるる・・」

え?今の猫の鳴き声?


「どうしたの?」

奥さんがやってきて、聞いてくる。

「いや、ちょっと気になってね。」

ケージには”ラグドール”というラベルが貼ってあった。

店員が寄ってきて話しかけてきた。

「こちらはラグドールと言って長毛種の猫になります。かわいいですよ。」

「えー。長毛種の猫って抜け毛が大変らしいよ。やめたほうがいいんじゃない?」


奥さんの反応は否定的であった。

この時は・・・。


◇◇◇◇◇◇

ペットショップで、好みの子犬に出会えなかったようで一緒に帰宅したのちに奥さんはパソコンでインターネットで検索を始めた。

トイプードルや柴犬のブリーダーとかを。


そのうち、何やらつぶやき始めた。

「うわぁ、ナニコレ。かわいすぎる。」

「何を見てるの?」


奥さんが見せてきたは、白い猫の写真がメインに掲載されたブログだった。

「”ラグドール”で検索したら出てきたんだけど・・・とっても、かわいいの。」


その後、数日間にわたって奥さんはそのブログに夢中になった。

「やだ、かわいい。でも抜け毛とか猫は大変っていうからなぁ・・・」


はいはい、わかりましたよ。

私もインターネットで検索する。

どうやら車でちょっと行ったところに有名なブリーダーがあるらしい。

メールを出すとすぐに返事が来る。

「近くにラグドールのブリーダーさんがある見たいだけど行ってみようよ。」

奥さんを誘ってみる。

「そうね、見るだけ見に行ってみましょう。」


1週間後の土曜日に行ってもよいかをブリーダーさんに連絡すると、了承の返事。

ないやらとんとん拍子に話が進む。


まぁ、どうなるかは行って見てみないとわからないしね。

その時は軽い気持ちだったけど、それが運命の出会い・・・につながったのかな?

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