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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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20年たったら 雫Side

ご主人はソファーに座ってTVを見ている。なにか次々に番組を変えているようだ。

ある番組を見ていたご主人は、急に話しかけてきた。


「そういえば、猫は20歳まで年を取ると猫又になるらしいよ。」

TVの脇の爪とぎ段ボールの上で毛づくろいをしていた私は、びっくりした。

「・・・」(猫又って何????)

ついつい、舌をしまい忘れてしまった。


猫又は何かよくわからなかったが、長いこと生きていたらなにかになれるといいたいことは分かった。

いったい何になるというのであろうか?

私は、ずっとご主人といられるのなら何でもいいんだけどね。


ご主人は、考え事している。なんとなく悲しそうな気配。

そんな時は、こうするといつも機嫌を直すことを知っているのでゆっくり歩いてソファに飛び乗る。


ご主人の隣に座って背中を向ける。

耳をご主人に向けて、主張してみる。”なでてもいいのよ”。


やはり、ご主人は頭をなでてくれる。ついつい、のどが鳴ってしまう。

「ごろごろ・・・」(その調子、その調子)

ご主人の機嫌は少しは良くなったかしら。

何しろ、私はご主人の面倒を見るという大いなる使命を託されているのだから。頑張らなきゃ。

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