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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
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やがて

すっかり秋になった。

今年の夏は昨年より日照時間が短かったが、柿の実はそれなりにおいしく実った。

「おいしいですね。」

高木さんは喜んでいた。

「食べきれないので、誰かにあげてもよいですよ。」

「では、うちの実家に送ってみましょうか。」

もちろん、私の実家にも送る。


雫は、もう起き上がることのほうがまれである。

ご飯や水も縁側に置くようにした。

普段は縁側の猫ベッドで寝ていて、朝や夜に起き上がって水を飲んで、ちょっとだけご飯を食べる。

そして猫ベッドに戻って寝る生活である。


私は、できるだけ雫のそばにいるようにしている。

鼻先に手を近づけると、スンスンとにおいをかいで、安心したようにする。


病院のお医者さんに聞いたが、年齢的なものでどうしようもないとのことである。


ときどき、「ふるる」と鳴くので頭をなでる。

すると、安心したのかまたすぐに眠りに落ちる。


ハナちゃんも心配なのか、よくそばにいる。


夜、縁側で雫がうちに来てからのことを思い出す。

私はいつも雫に心配させてきたのだな・・・。

何かと雫がそばにいてくれて、声をかけてくれた。


もう十数年一緒にいてくれて、助けてくれた。

大切な家族。


ずっと一緒にいてくれてありがとう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 奥さんと途切れ途切れの会話してるのかな?
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