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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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夜ごはん 雫Side

夕方6時過ぎ。

そろそろ夜ご飯かしら。


キッチンの前に行くと鶏肉のにおいがする。よしよしちゃんと買ってきてるね。

ときどき、鶏肉でなく出来合いのキャットフードでごまかされる時もあるが、基本的には鶏のむね肉が好きなのだ。

昔はささみが好きだったが、ある時むね肉の味を知ってから病みつきである。


「にゃああ~」(茹ですぎないでねー)

「もうちょっと待ってて。」

「にゃああ~」(茹ですぎパサパサはだめよー)

「はいはい、もうちょっと待っててね。」

(全然わかってない・・・)

ちょっと不安を感じながら和室で待つことにした。


「雫ー。ご飯だよー。」

ようやくできたらしい。

てってってとリビングに入っていく。

「にゃー」(遅いわよ)

食事場所であるケージの上に飛び乗る。

いつもは、にゃあと鳴いて抱っこさせるのだが、空腹に負けました。

「ちょっと待ってね」

カリカリを補充してくれた。わかっているじゃない。

私は胸肉とカリカリとを交互に食べるのが好きなのだ。

あら、今日の茹で方はなかなかいいわね。


空腹に負けてご飯を食べているのだけど、いつまでたってもご主人はご飯を食べようとしない。

一緒に食べたいのに・・・


”トン”とケージから雫が降りリビングの出口に向かう。

「満足しましたか?」

「くるる・・・」(早くご飯にしなさいよ)

はぁ・・・


ご主人が夕食を作る気配がする。

まだかな・・・まだかな・・・


ご主人がリビングに戻ってきた気配。

さて、一緒にご飯にしましょうか。


「にゃあ・・・」(呼んでくれてもいじゃない)

文句を言ったけど、全然わかっていない様子。うーん。


そしてご主人と一緒にご飯を食べるのだ。

最近、ご主人と一緒にご飯を食べることが多く、ちょっと嬉しい。


ご主人はご飯を食べ終えたらしい。私もおなか一杯になり幸せだ。


ケージから”トン”と降りると、リビングから出ていき和室に向かう。

食後に縁側で毛づくろい。庭を眺めながら手並みの手入れをするこの時間が好きなのだ。


あぁ幸せだ。

明日もご主人と夜ごはんが食べれるといいな。

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