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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
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寝室②

お風呂から出てくると、和室にはもう布団が2組用意されていた。


いや、そんなにくっつけてなくても・・・


パジャマ姿の高木さんはにこにこと笑って布団の上に座っている。

「あの、もう少し離しませんか?」

そう言ってはみたものの、取り合ってくれないかった。

すると、和室に雫が入ってきた。

見るからに不機嫌である。


のっし、のっしと布団の上を歩いて。

私の布団の瀬戸さん側にどっかりと座る。

どうやら、私と瀬戸さんの間で寝るようだ。

しっぽをぱたっぱたっとしているところを見ると、不本意なのは間違いない。

私と高木さんは目を合わせるとお互いに苦笑した。


おそらく、雫は私のことをガードしているつもりなんだろう。

私。雫。高木さんはまるで川の字のように就寝することになった。


----


(高木さん視点)

何かを期待したわけでないけれど、もしかしたら・・・

とちょっとは思っていたかもしれない。

でも、そこに雫ちゃんがやってきた。


やっぱり、そこに寝ると思ってた。


雫ちゃんは山崎さんのことがほんとに好きなのね。

ちょっと妬けるかも。

でも、同じ部屋で寝ることができただけでもちょっとは前進だよね。


ちなみにハナちゃんは私の足元で丸くなって寝ている。


同じ部屋で2人と2匹の息遣い。


もう一人じゃない・・・そんな気にさせてくれる。

やっぱり、山崎さんの家に来ると幸せみたいなものを心の中に感じることができる。


うれしなぁ・・・

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