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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
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緑色の庭 雫Side

ご主人とあの女が庭を歩いている。

家の裏手で何かしていたようだ。

手に何かを持っている。

多分、ご飯の材料を取りに行っているようだ。

庭にはひまわりと桔梗が咲いている。

太陽が眩しい季節になってきた。

私は目を細めて、眺めている。

あの女は嬉しそうに手を振ってきた。

「ニャア!」(ご主人〜!)

嬉しそうにハナが応える。

私は、ふんっと鼻を鳴らした。

”ししょー、外は暑そうだよ”

幸い、部屋の中は涼しい。

”外なんて行かないから関係ないでしょ”

”えー。私は行き帰りで外にちょっとは出るんですよー”

確かにそうか。

まぁ私は外には出ないから関係ないけれど。

”で、どっちが行きでどっちが帰りなのよ”

”ひみつー”

まったく。頻繁にやってくるのだから。

今更だけど。


玄関からご主人とあの女が入ってきたようだ。

そろそろお昼ごはんなのだろう。

”私行ってくるー”

ハナが迎えに行った。

私は眠いので、手にあごを乗せて目を閉じる。


セミの声がしている。

家の木にとまって鳴いているのだろう。

にぎやかなものね。家の中も、家の外も。

まぁ、にぎやかなのも悪くはないのだけれど。

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