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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
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緑色の庭

お中元ということで大量にそうめんをもらった。

独り者とわかっているはずなのだが、考慮されないこともある。

まぁ、今は高木さんもいるので2人で食べることのほうが多いのだけど。

「今日は、そうめんにしましょうか。」

「そうですね、では薬味を買ってこないと・・・」

「あぁ、大丈夫ですよ。庭にいけばいろいろあるので。」

「庭に?」


一緒に庭に出てもらうことにする。

家の裏手のほうに回ると・・

「ここには毎年シソがたくさん生えるんですよ。」

「うわぁたくさんあるんですね。大葉ですね。」

増えすぎて困るのでかなり抜いているんですけどね。」

シソが10本ほど群生している。

ちなみに花が咲くと固くなるので美味しくなくなる。

「あと、こっちに大量に生えているのはですね・・・」

がさがさと群生している葉をどける。

「みょうがなんですよ・・結構大きくなっている。」

「みょうが・・地面に生えているの初めてみました。」

これだけあれば、昼食には十分だろう。


「ちなみに、そっちにはバジルを植えています。」

「バジルもあるんですか・・その脇のこのツル状の植物はなんですか?」

「春に余ったさつまいもを埋めたので、多分さつまいもだと思います。」

「え・・・さつまいももあるんですか?」

「あと、こっちにはミントやローズマリーもありますよ。ミントティーとかにすると美味しいです。」

「すごい・・たくさんあるんですね・・・」

かなり驚いている様子である。


「あとは、この木はすだちです。まだ身が小さいので食べるには早いですけど。」

「庭があるのって良いんですね・・・いつ来てもきれいな花が咲いていますし、、食べられるものもあるんですね。」

今はひまわりと桔梗が咲いている。

もう少ししたらリンドウも咲くだろうか。

夏はどうしても花は少ないのだけれど。


それでも、この庭では何かしらの花が咲いている。

庭から家の中を見れば、雫とハナちゃんがこちらを眺めていた。

眩しそうに目を細めて。

高木さんは小さく手を振っている。

ハナちゃんは嬉しそうに鳴いたようだ。

鳴き声は聞こえなかったけれど。

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