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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第1章
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夜ごはん

夕方6時過ぎ。

夜ごはんの準部を始める。


ホーローの小さな鍋に水を入れ、ガスにかける。

沸騰したら、スーパーで買ってきた唐揚げ用の鶏むね肉を3切れ入れてゆでる。

(ちなみに、雫はそのスーパーで買ってきた鶏肉がお気に入り。というかそこ以外で買ってきた鶏肉だと食べない)


キッチンの前にやってきた雫に催促された。

「にゃああ~」(早くしろー)

「もうちょっと待ってて。」

「にゃああ~」(早くー)

「はいはい、もうちょっと待っててね。」


ゆであがった胸肉を器に入れて少し冷ます。

その後、指で細かく裂いていく。そうしている間にいい加減な温度に冷めていく。


さて、お嬢様に差し上げますか。


「雫ー。ご飯だよー。」

すると、てってってとやってきた。

「にゃー」(待ってましたー)

胸肉の入った器を食事場所であるケージの上の段に置くと飛び乗ってくる。

「ちょっと待ってね」

横に置いてあるもう一つの器にカリカリを補充する。

雫は胸肉とカリカリとを交互に食べるのが好きなようである。


雫がご飯を食べている間、横にあるソファでTVのニュースを眺める。

しばらくして、”トン”とケージから雫が降り立ち、歩いてリビングの出口に向かう。

「満足しましたか?」

「くるる・・・」

ちょっとご機嫌な様子。ケージの中を見ると、胸肉は”いつも通り”7割ほど残っていた。


さて、自分の分の夕食を作りましょうかね。

この間見た料理番組を思い出して、今日のメニューはスパゲッティナポリタンにした。

パスタはちょっと長めの時間ゆでる。

ベーコン・玉ねぎ・ピーマンの順に炒める。

パスタをフライパンに入れた後、一度それらをわきに寄せて空いたフライパンのスペースにケチャップを入れる。絡める前に鍋肌で煮詰めるのがコツらしい。

少し濃度が増したところでパスタ・具材と絡める。

お~いい感じになった。


お皿に盛りつけて、リビングに持ってくる。冷蔵庫から缶ビールも持ってくる。

さて、いただきましょうかね。


「にゃあ・・・」(???)

またリビングに入ってきた雫が何か文句を言う。なんだろう?

”いつも通り”またケージの上の段に飛び乗る。


私が夕食を食べ始めると、雫もまたご飯を食べ始めるのだ。

ナポリタンは思っていた以上によくできていた。また今度作ろう。


雫もご飯を食べ終わったらしく、ケージから”トン”と降りると、リビングから出ていく。

尻尾をぴんと立てて歩いてく姿から、ご機嫌であると思われる。


キッチンで食器を洗いながら思う。

雫は、ご飯を食べ終えた後いつもどこかに行くのだがどこで何をしているのかな?

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