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その間隔 雫Side
縁側でご主人に撫でてもらってきたらハナがやってきた。
なぜか、ご主人と間を空けて座る。
なにか、ニヤニヤと悪巧みしている顔だ。
すると、ハナとご主人の間にあの女が座る。
「久しぶりに、いい天気になりましたね。」
世間話を始める。
「そうですね、暑くなりどうですけどようやく夏ですね。」
むぅ・・・
ハナはなにかにつけ、あの女とご主人をくっつけようとする。
油断ならない。
”あんたどういうつもり?”
睨むと、知らないふりしてそっぽを向く。
生意気になったもんだ。
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縁側で庭を見ながら座る、人間二人と猫2匹。
それぞれの心の中はともかく、のどかな午後である。
いろいろな思いはあるが、それぞれ同じく、この平和な日々が続くことを願っているのであった。




