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買い物 雫Side
ご主人が、なにか大きいものを抱えて帰ってきた。
それを寝室に持ってくる。
私も気になってついていく。
(ハナも一緒について来たけどね)
大きな三角のもの。
それをベッドの横の壁との間に置く。
「雫。これは雫がベッドに上り下りするためのものだよ。」
そっか。
最近、ベッドから飛び降りるときに衝撃で背中が痛くなることがある。
それで、降りるのを躊躇するのをご主人は見ていたのだろう。
そのスロープを使ってベッドに登る。
うん、随分楽に登れるようになった。
今度は降りてみる。
とってもいい。
よかった、これでご主人と一緒に寝るのが楽になる。
”わーい!!”
そのあと、ハナがスロープを駆け上ったり降りたりしてた。
「ハナちゃん。それは雫ちゃん用だからだめですよ。」
ほら、あの女に怒られた。




