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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
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縁側の猫たち 雫Side

ご主人が庭で水撒きをしている。

眠くて仕方がないが、水撒きを見るのは好きなので眺める。

このキラキラした光は、あの夜のことを思い出させてくれる。

”ししょーししょー。綺麗です!”

”はいはい、そうだね。”


私は、死ということがよくわかっていない。

お母さんのところでも、ご主人のところに来てからも見たことがないのでわからないのだ。


でも、もしかすると奥さんは・・・・

もしそうだとすると死ぬということは、キラキラとした光りに包まれるということなのだろうか?



最近、自分でも以前とは違ってきていることはわかっている。

もしかすると・・・と考える。

その時は、奥さんとまた会えるかな。





リビングからは、掃除機の音がする。それと一緒に鼻歌も聞こえる。

ハナが言う。

”ご主人、機嫌がいいみたい”

”なんで機嫌がいいのかね”

”だって、このお家に来たらいつも機嫌がいいよ。このおうちが好きなんだよ。”


はぁ

すっかり馴染んでしまったわ・・・



太陽に照らされてキラキラ光る水玉を見ながら、奥さんと会えたらなんて言おうかと考えるのだった。

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