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うちの猫は早く寝ろと催促してくる  作者: 三枝 優
第3章
100/132

病院 雫Side

「やはり、年齢からくるものでしょうね。」

ほっといてちょうだい。


無理やり病院に連れてこられた。

ここにはいい思い出がない。

痛いことされた記憶しかないのだ。


この白い服を着た男が特にうらみがある。


「そうですか・・何か気を付けることはあるでしょうか?」

「栄養のあるものを食べさせるようにしてください。あと柔らかいものを増やしたほうがいいかもしれません。」

「そうですか・・」

美味しいものなら歓迎だけど。

最近は前ほど食べられなくなったのよね・・・


「とりあえず、今日は予防接種はなしにしておきましょう。」

「はい。」

それは良かった。早く帰りたい。

「にゃ!」(早く帰りましょ!)

催促してみた。


家に帰ってきて、キャリーから出してもらった。

ようやく解放された。

ケージの前に走っていき、鳴く。

「にゃー!」(お詫びの印におやつちょうだい!)


ご主人は抱っこしてケージの上の段に乗せてくれる。

そして、おやつにささみのフリーズドライをもらった。

これは昔からのお気に入りなのだ。



「それで、病院ではどうだったんですか?」

あの女が聞いてくる。

まだいたのね。

「やはり、年齢的なものだそうです。栄養のあるものを食べさせるように言われました。」

「そうですか・・心配ですね。」

「はい。もっと長生きしてほしいですからね。」

長生きかぁ。

もっと長生きするつもりなんだけどね。

そして、昔聞いた猫又になりたいんだ。

なれるかな・・・

猫又になったら、ご主人とずっと一緒にいられるかな。


なれたらいいな・・・

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