立冬
「冬の始まりだぁ!」
登校して間もないと思われる彼女が、僕の所まで元気に突撃してきた。
「今日は立冬らしいね」
僕は朝、テレビのニュースでそんな事を言っていたのを思いだして彼女に相づちを返した。
「駅前の商店街もクリスマスイルミネーションの準備してたよぉ」
彼女は冬の到来にワクワクしているのか、
ニコニコとしながら落ち着きが無く体を揺らしていた。
「クリスマスツリーも出してたね」
先週まで『ハロウィンだ!』と賑やかだった駅前の商店街は、
休むこと無く次のイベント商戦に向けて、準備に余念が無かった。
その商売根性の逞しさに、僕は心の中で脱帽した。
「クリスマスシーズンの到来だぁ!美味しいものを一杯食べるぞぉ!」
彼女は何が嬉しいのか、満面の笑みでピョンピョンと跳ね跳んだ。
彼女の動作に比例して、
胸でたわわに実った晩秋の果実がたっぷんたっぷんと豪快に跳ねまわった。
「ちょっと前まで、『稔りの秋だぁ!』とか言って散々秋の味覚を堪能してたのにね」
僕は彼女の爆乳がワガママに跳ねる様を見て、
『こいつ、秋の稔りの栄養を胸に溜め込んで、また大きくなってね?』と疑問に思った。
「それはそれぇ、これはこれぇ」
彼女は楽しくなってきたのか、両腕を頭に当ててウサ耳を作り、
ニシシと愛嬌のある顔で笑った。
「体重計には乗らない方がいいよ」
腕を上げた事によりツンッと強調された彼女の爆乳は、
その双丘の頂が浮かび上がるのではと思うほど、ピッチリと制服に張り付いており、
まるでロケットが発射体勢を整えたような光景に、僕は言い様のない興奮を覚えた。
「大丈夫、ウエストは変わらずにバストだけが増えたから」
彼女は興が乗ったのか、ニコニコと楽しそうに笑い、
体を左右に振りながら両手首をピコピコと動かしていた。
やはりバストアップしていたか、と僕は腕を組み、繁々と彼女の乳房をガン見した。
「ちなみにサイズはいかほどで?」
僕は聞かずにはいられないほど気になってしまい、
引かれると分かりつつ、ついつい聞いてしまった。
「当ててみてぇ」
幸いにも機嫌の良い彼女は引きもせず、
前屈みになり上目使いで意味ありげに僕を挑発してきた。
「そうだな・・・冬だけに『W』かな?」
ウサ耳状態を維持したまま、
上半身を傾けた彼女の胸部は重力に引かれて更に大きく見えた。
「そこは『F』にしとこうよぉ」
彼女は苦笑いしながら、ウサ耳をピコピコと動かした。